いまでも自社工場こだわってテントを作っているヒルバーグ(Hilleberg)。加水分解しないテントを扱っています。
以前、「残念!テントが加水分解 修復方法・予防方法・加水分解しないテント探し」という記事を書きました。愛用しているテントが加水分解するのは、ほんと悔しいですね。長く使っていきたいのがアウトドアギアなのに。
そこで、次に買うのは「加水分解しないテント」にするぞ!、ということでヒルバーグかノルディスク選びました。まずは、ヒルバーグのテントを調べてみました。
結果的に、テントとしてはかなり高額ですが、欲しくてたまらなくなるテントメーカーでした。
テントのカテゴリーも、「ブラック・レッド・ブルー・イエロー」と4つに別れていて、使用状況にあわせて購入すれば、10万円以内に収まりそう。
この価格で、加水分解せずに長く使えるならコストパフォーマンスがいいですね。
ヒルバーグ(Hilleberg)の生産国
ヒルバーグはスウェーデンのテントメーカーです。
生産国はエストニア。このエストニアにある自社工場でほとんどのヒルバーグ製品を製造しています。いまどき珍しい職人的なアウトドアメーカーですね。日本でもアライテントが同じタイプのテントメーカー。
さらに出荷前にすべてのテントを設営するそうです。目視で不備がないかをすべてのテントで行なっている。
創業者は、Bo Hilleberg。創立から40年以上経ちますが、いまもBo Hillebergさんが社長です。娘さんや息子さんが取締役をしていて、一族のブランドになっています。
経営の独立性を保っているからできるこだわりのテントなんですね。
ヒルバーグのテントの特徴
ヒルバーグのテントの特徴は、「インナーテントとフライシートを同時に張ることができる」「丈夫な作り」「テントの敵である加水分解しない」という3点にあります。
特に、悪天候にも耐えられるほど頑丈な作りや設営の簡単さなどが高い評価を得ています。また、洗練された機能美を持つデザインにも魅力を感じる方が多いようです。
インナーテントとフライシートを同時に張ることができる
一般的なテントだと、これらを別々に張る必要があるため、設営に手間と時間がかかりがちです。
しかし、ヒルバーグのテントならこのような煩わしさを感じることなく、スムーズに設営することができます。
ヒルバーグがこうしたテントを開発した背景には、創業者の熱い思いがあります。1971年にヒルバーグ社を創設したBo Hillebergは、インナーとアウターを別々に設置するという一般的なテントに満足していませんでした。
それは、設営に手間がかかるということに加え、フライシートが風に煽られやすいという点があったからです。北欧ブランドならではの話ですね。
そこで思い立ったのが、インナーとアウターを同時に張ることのできるテントの開発です。
そして1973年、インナーとアウターのテントが一体となったKebというテントを販売し、高い評判を得たことでその構想は実を結びました。以来、このスタイルのテントを改良を加えながら次々と発売していき、現在の評価を確立。
わたしが使っているエクスペドも同じタイプのテントです。吹雪いている中や悪天候で設営する時は一体型のテントが楽ですね。
丈夫な作りであること
また、丈夫な作りであることも重要な点です。
天候が急変しやすい場所でも使用できるほど、高い耐久性を持っています。
フライシートに使われているケルロンという素材は、一般的なポリウレタンコーティングされたフライシートの少なくとも3倍以上の引裂強度をもっています。
ヒルバーグのテントは加水分解しない
以前、「残念!テントが加水分解 修復方法・予防方法・加水分解しないテント探し」という記事を書きました。所有しているテントが加水分解してしまったので、修復方法や加水分解しないテントを調べました。
その結果、ヒルバーグが加水分解しないテントであることがわかり、次に購入するテントをヒルバーグにしました。
フライシートに使用している素材「ケルロン」がポリウレタンコーティングを塗布しなくても防水性・撥水性を持っている。このポリウレタンコーティングが加水分解の原因です。
ヒルバーグのテントのデメリット
デメリットというか、他社のテントとの明確な差は価格ですね。
NEMOやMSRの同じ用途のグレードと比べても売値が高いです。スノーピークやノルディスクでも10万円越えのテントはありますが、対象が6人用・8人用などの大人数用なので高額なのはしかたないですね。
1人用・2人用で10万円あたりのテントは高いと言わざるを得ないでしょう。
しかし、一見高いですが、加水分解せずに長く使えるならコストパフォーマンスがいいです。また、1人の作業者が1つのテントを完成させる方式で製造されているので、高額になってしまうのもしかたない。
初期投資は高いけれどもコストパフォーマンスが高いテントメーカーといえます。場合によっては、命に関わるギアなので、高額でも安心できるものを選びたいところです。
じっくりひとつのテントで思い出を作っていくタイプの方にはおすすめ。
ヒルバーグの4つのグレード(ブラック・レッド・ブルー・イエロー)
ヒルバーグの製品には用途や性能に合わせたグレードが存在します。
ブラックレーベル、レッドレーベル、イエローレーベル、ブルーレーベルの4つです。
ブラックレーベルは、4シーズンに対応する製品が分類されています。激しい風雨や豪雪などにも耐えられる強固な設計が特徴です。
レッドレーベルとイエローレーベルは軽量さが持ち味のグレード。
レッドレーベルはオールシーズンに対応した製品であるのに対し、イエローレーベルは冬を除いたスリーシーズン用であるという違いがあります。
ブルーレーベルは一面に秀でた商品を取り扱っています。
ヒルバーグ ブラックレーベル
まずブラックレーベルは、春夏秋冬すべての季節に対応する製品が分類されています。
ヒルバーグの代表的商品であるケロンもそのひとつで、激しい風雨や豪雪などにも耐えられる強固な設計が特徴です。
ただ性能が高い分、値段も高めであり、なかには20万円を超える製品も販売されています。
ヒルバーグ レッドレーベル
対して、レッドレーベルは軽量さが持ち味のグレードです。さらに、レッドレーベルはオールシーズンに対応しています。
手に入れやすい価格の製品が多いのも特徴で、10万円以下のものもいくつかあります。ただ、過酷な環境には適していないので注意が必要です。
ヒルバーグ イエローレーベル
イエローレーベルは、レッドレーベルと同じように軽量さが持ち味のグレードです。しかし、イエローレーベルは冬を除いたスリーシーズン用であるという違いがあります。
イエローレーベルのテントは通気性に優れているため、夏でも快適ですが、その反面冬の使用には向いていません。
ヒルバーグ ブルーレーベル
ブルーレーベルは一面に秀でた商品を取り扱っています。個別の用途に突出しているため、素材なども特別なものが使われていることが多く、値段も他のレーベルの商品より高額です。
ヒルバーグ テント分類表
ブラック | レッド | イエロー | |
ソロ | アクトウナ ソウロ | ニアック1.5エナン | |
二人用 | ナマッジ2ナマッジ2GT スタイカ | カイタム2カイタム2GT アラック ナロ2 ナロ2GT ヤヌー | ルーガン2.0 アンヤン3 2.0アンヤン2GT 2.0 |
三人用 | サイボ ケロン3ケロン3GTナマッジ3 ナマッジ3GT | カイタム3GT ナロ3 ナロ3GT | アンヤン3 2.0 アンヤン3GT 2.0 |
四人用 | ケロン4 ケロン4GT サイタリス | カイタム4 カイタム4GT ナロ4 |
詳しくは「A&F COUNTRY総合カタログ 2018」にヒルバーグのテントが解説されています。良かったら参考にしてください。
ヒルバーグの販売店
ヒルバーグの代理店は「エイアンドエフ」です。
実物を見たり、店員さんに質問したい場合はエイアンドエフの実店舗へ。
ウェブで購入する場合はなかなか困難。
どの店舗も在庫が揃っていないのでいくつかの店舗を探してみるしかないです。
ヒルバーグはほぼセール対象にならないです。海外通販も難しいブランドですよね。ノルディスクなら海外通販(Wiggle)で安く買えるのですが。
お得に買うには、楽天のポイント還元を狙うしかないですね。
プライウッドは品数は少ないですがポイント還元に積極的な店舗なので10%くらいもらえることがあります。
あとは、ヤフオクやメルカリですかね。
加水分解しないので状態が良いものが多いですよ。
オークファンを使うとちょこちょこチェックすることなく監視できます。
私もメルカリでヒルバーグを狙う日々です。見事購入できましたらレビューしたいと思います。
以上、加水分解しないテントを探して、ヒルバーグにたどりつくという話題でした。
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