パタゴニアのダウン「ナノエア・フーディ」の特徴や写真をブログレビュー

パタゴニア(PATAGONIA)のナノエア・フーディ(nanoair hoody)」は、「濡れても暖かく伸縮性と通気性を提供する化繊のフルレンジ・インサレーション(化繊ダウン)」と「悪天候に対応するDWR(耐久性撥水)加工済みのリップストップ・ナイロン100%製シェル」の組み合わせでできているダウンジャケットです。

冬の登山、もしくは春秋の休憩時、寝袋で寝るときに着る、スノーボードなどの用途で活躍します。素材が持つ4方向ストレッチ機能のため最高の動きやすさを実現。

今回、ご紹介するフーディタイプの他にフードなしの「ナノエア・ジャケット(2019年バージョン)」や「ナノエア・ベスト」「ナノエア・パンツ」があります。

ナノエア・フーディは2019年モデルから素材が変更になりましたので、2019年バージョンの情報もお伝えします。

主な変更点は、「毛玉になりやすかった表地が丈夫になった」こと。

パタゴニア公式サイト メンズ・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

パタゴニア公式サイト レディース・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

Patagonia Nano Air Hoody(モデル番号:84366)

ナノエアフーディ
ナノエア・フーディは、パタゴニア公式サイトや正規取り扱い店舗で購入できます。楽天やヤフーショッピング、アマゾン等のネットショッピングサイトでは正規販売していません。私は、「パタゴニア公式サイト」で購入しました。定価は41,800円。

主な特徴は、「透湿性・ストレッチ性が高い」「ミッドレイヤーとしても単体でも使える汎用性の高さ」「暖かさと動きやすさ」「最高の動きやすさ」。

税込価格メンズ:41,800円
レディース:41,800円
サイズ展開メンズ:XS,S, M, L, XL
レディース:XS, S, M, L, XL
重量メンズ:346g レディース:289g
生地平織りのポリエステル100%
(リサイクル・ポリエステル87%)製のシェル
60グラム・フルレンジ・ポリエステル100%
モデル番号 メンズ:84366 レディース:84267

パタゴニア公式サイト メンズ・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

パタゴニア公式サイト レディース・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

ナノエア・フーディの特徴をレビューや評価から捉えてみる

一番の特徴は、「活動中は余分な熱を逃し、停止中は保温性を維持するフルレンジ・インサレーション」を採用していること。アルペンクライミング、寒い季節のランニングなと激しい有酸素運動を行なう方に必要な化繊ダウンです。

主なデメリットは「防風性があまりないこと」。主なメリットは「非常に通気性があり、とても快適」。メリットとデメリットは表裏一体なので、使い方によって感じ方は異なってきますね。

柔らかく伸縮性のある生地と独自のフルレンジ断熱材により、快適性と通気性の指標で最高の評価を得ています。通気性を優先することにより耐風性が低下していますが、DWR処理により驚くほど耐水性があります。

ナノエア・フーディのレビュー

海外のサイトから口コミや評価を簡単に翻訳してご紹介したいと思います。

  • ほとんどの化繊ダウンジャケットはダウンジャケットの代替品ですが、「ナノエア・フーディ」はフリースの代わりとして暖かさ、耐候性を提供しています。ダウンというよりはフリース的な使い方をしている。
  • 他のジャケットとの違いは、肌に優しく柔らかく快適に感じたり、伸縮性と動きやすさを提供してくれること。
  • 肌ざわりが良いので、朝着て、テント泊の時もそのまま寝てしまいます。
  • 汗がこもらず、重ね着してもシルエットがきれい
  • 街を歩いたり、通勤など熱量の低いアクティビティだと寒い

毛玉になりにくくなった2019年バージョンのナノエアフーディ

「ナノエアフーディ」「ナノエアジャケット」「ナノエアベスト」は、2019年にアップデートされました。主な変更点は2つ。「素材」と「ポケット」です。

素材は、「メカニカル・ストレッチ平織りの1.7オンス・ポリエステル100%」から「メカニカル・ストレッチ織りの1.5オンス・30デニール・リップストップ・ナイロン100%」へ変更。

ポケットは、「胸のポケットが2つ」から「胸のポケットが1つ」へ変更。

重量は10%削減されました。

以前、「パタゴニア ナノエア フーディ 使用一年後の毛玉レビュー」という記事を書いたのですが、このデメリットが消えることにより、最高のインシュレーションジャケットになりましたね。

パタゴニア公式サイト メンズ・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

パタゴニア公式サイト レディース・ナノエア・フーディ(2019年バージョン)

ナノエア・フーディの競合商品

ナノエアフーディ

ナノエア・フーディを選ぶにあたって、他のアウトドアブランドのアイテムと比較してみるのもいいかもしれません。

よく比較されるのは、「ナノ・パフ・フーディ」「アトムLTフーディ」「アトムARフーディ」「アークテリクス プロトンLTフーディ」の4つ。

[st-mybox title=”競合アイテム” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#5690c7″ bordercolor=”#5690c7″ bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

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outdoorgearlabという海外通販サイトで比較表が作れます。その中から主要な要素のみを取り出して表にしました。

アイテム価格(円 税込)総合点暖かさ快適さ耐候性通気性重量(g)
ナノエア41,8007971059348
ナノパフ34,650665585360
アトムLT35,200737966346
アトムAR38,500729794431
プロトンLT33,000746978388

※スマホの方は表が右に動きます

ナノエアフーディの暖かさ

ナノエアフーディは60g/m2のフルレンジ・インサレーションを備えています。

日本の東レ・ミルズとパタゴニアが共同で開発したこのフルレンジ・インサレーションは、その重量から考えると非常に暖かくなっています。

フルレンジ・インサレーションは、伸縮性と通気性を可能にする4種類のコイル状の螺旋状の糸で構成されています。太くて中空の素材はより高いロフトを作り、熱を閉じ込めて保持するのに役立ちます。

風が吹くと、このジャケットを通り抜けますが、それはデメリットではありません。有酸素運動中は体をドライに保つことによって暖かさを保つからです。

「ナノエアフーディ」と「アトムLTフーディ」は、ほぼ同等の暖かさ。「アトムARフーディ」は、ナノエアフーディよりかなり暖かいです。入っているダウンの量がアトムARフーディは倍近く多いからです。

ナノエアフーディの快適さ

この比較表の中で、最も快適なジャケットです。 50デニール平織りナイロンの裏地は、お気に入りのセーターのように肌に対して柔らかく感じます。

十分な伸縮性があるので一日中着ていても疲れません。

私の体感だと「アトムLTフーディ」も同じくらい快適です。腕の内側などにストレッチフリースを使っているので伸縮性抜群。

ナノエアフーディの耐候性

耐候性とは、防風性や防水性を合わせたあらゆる気候の変化への対処能力です。

ナノエアフーディは、通気性・透湿性の代償として、耐候性を若干失っています。

足りない耐候性はウインドシェルやゴアテックスジャケットで補うことが出来ます。とはいえ、表地にDWR処理をしているので、ある程度の雨であれば耐えることができます。

この点では、「アトムLTフーディ」より性能が上です。

4年間着ているナノエアフーディの写真レビュー

2019年から表地が頑丈なリップストップ・ナイロンに変更されたので、これからご紹介する2015年バージョンのナノエアは廃盤となります。2015年〜2018年バージョンは、表地が弱く毛玉になりやすかったです。

購入の際のデメリットとして、かなり大きい要素ですよね、毛玉って。とくに街着で使おうと思っている方にとっては。

ここでは、一応写真レビューを掲載しますが、2019年バージョンのナノエアフーディはとても品質が向上しています。「こんなにひどくはなりませんよ」という参考程度に見ていただければ幸いです。

逆に、4年間秋冬シーズンは着倒しているのに、この程度のコンディションで済んでいるのはすごいと思います。パタゴニアのアイテムは本当に頑丈で長持ちします。

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

ナノエアフーディ

左が「ナノエアフーディ」、右が「アークテリクス アトムLTフーディ」です。表地感がだいぶ異なります。2019年バージョンのナノエアフーディはアトムLTフーディのようなリップストップナイロンになるので毛玉はできそうもありませんね。

パタゴニア ナノエアシリーズについて

2015年に初登場以来、すっかりパタゴニアの定番・名品アイテムになった「ナノエアフーディ」。

さまざまなフィードバックからいくつか異なるバージョンがうまれました。

パタゴニア社は、「ナノエア・ファミリー」と呼んでいます。

「ナノエア・ファミリー」の特徴は、「濡れても暖かく伸縮性と通気性を提供する化繊のフルレンジ・インサレーション(化繊ダウン)」と「悪天候に対応するDWR(耐久性撥水)加工済みのリップストップ・ナイロン100%製シェル」の組み合わせでできていること。

ざっくりいうと、「雨にも比較的強く、蒸れずに、身体の動きにフィットするダウン」。

ナノエア・ファミリーの商品展開

現在展開されているナノエア・ファミリーは3つ。

[st-mybox title=”ナノエア・ファミリー” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#82ae46″ bordercolor=”#82ae46″ bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

  • ナノエア
  • ナノエア・ライト
  • ナノエア・ライト・ハイブリッド

[/st-mybox]

2018年までは上記のモデルが出ていましたが、2019年モデルでは2019年10月現在「ナノエア」のみになっています。

デメリットがなくなったナノエアフーディ(2019年バージョン)はアウトドアにも街着にもおすすめ

「濡れても暖かく伸縮性と通気性を提供する化繊のフルレンジ・インサレーション(化繊ダウン)」と「悪天候に対応するDWR(耐久性撥水)加工済みのリップストップ・ナイロン100%製シェル」の組み合わせでできているダウンジャケット、「ナノエアフーディ」。

ナノ・パフ・フーディ」「アトムLTフーディ」「アトムARフーディ」「アークテリクス プロトンLTフーディ」の4つと較べても、耐候性以外は最高点でした。

アウトドアライターのホーボージュンさんがPEAKSで書いていた「一度これを着てしまうと脱げなくなるぞマジで」の言葉は本当でしたね。

中綿が伸びるってホントに感動的。しかも透湿性がすごく高くて中の熱気がよく抜ける。だから雪山で着たまま行動してもオーバーヒートしないのだ。厳冬期のニセコにいてもまるで布団に入ったまま暮らしているみたいなのだ。

デメリットだった表地の弱さ、毛玉の出来やすさも改善され、長く愛用できるアイテムに生まれ変わりました。パタゴニアのウェアは本当に長持ちするので、金額以上の価値があります。

通気性のある化繊インサレーションジャケットとしてどんなシチュエーションでも活躍。ダウンや防風性のある化繊ダウンだと温度調整のために脱ぎ着を繰り返すような状況でもナノエアは着っぱなしでその状況をクリア。絶対的な保温力は天然ダウンなどに負けますので状況で使い分けてくださいね。

冬場にダウンを着ていて、蒸れるのが不快な方にはとてもおすすめ。街着にも使えますので出番はたくさんあります。良かったらパタゴニア直営店などで試してみて下さいね。

以上、パタゴニアのダウン「ナノエア・フーディ」の特徴や写真をブログレビューという話題でした。

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