ベストセラーポータブル電源「PowerArQ(パワーアーク)」を販売するスマートタップ社より新しいポータブル電源が発売されました(2019年12月1日)。
「PowerArQ2」というひねりのないアイテム名なのですが、機能はしっかり進化しています。旧型のパワーアークより全ての面で優れているというわけではないです。使用される方の用途に応じて、どちらかを選ぶラインナップになりました。
大きく異なる点は、価格・容量・充電方法(出力形式)の3点です。
「PowerArQ 3種(PowerArQ・PowerArQ2・PowerArQ mini)の比較」と「同じ価格帯のポータブル電源との比較」を中心にしてレビューしていきたいと思います。
結論的には、「スマホなどのガジェット充電を中心に使いたい方」にはおすすめできるポータブル電源です。
「SmartTap PowerArQ2」のスペック
アイテム名 | パワーアーク2(PowerArQ2) |
型番 | AC50 |
メーカー | スマートタップ(SmartTap) |
価格 | 59,800円 |
容量(Wh) | 500Wh |
サイズ | 横295×高さ195×奥行き191mm 約7.0kg |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
費用対容量(1Whあたり単価) | 119.6円 |
電気の波形 | 正弦波 |
出力(AC出力・DC出力・USB) | AC:2口 DC/シガーソケット:3口 USB:4口 Type-C:1口 ワイヤレス充電:1口 |
SmartTap社はメーカーではなく代理店的な立ち位置だと思います。この「PowerArQ2」は、POWEROAK社のAC50のOEMではないかな。
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「PowerArQ」と「PowerArQ2」の主な違い
現在までスマートタップから発売されている「PowerArQ」「PowerArQ mini」と比較表。
アイテム名 | 価格 | 容量 | 定格出力 | 最大出力 | 重量 | 費用対容量 |
---|---|---|---|---|---|---|
PowerArQ mini | 33,000円 | 311Wh | 200W | 400W | 約4.5kg | 106.1円 |
PowerArQ2 | 59,800円 | 500Wh | 300W | 450W | 約7kg | 119.6円 |
PowerArQ | 66,000円 | 626Wh | 300W | 500W | 約6.0kg | 105.4円 |
いまのところ「PowerArQ2」は「PowerArQ」の後継モデルではなく、並行して販売しています。
「容量減ったのに価格がそんなに変わらない」といった口コミもあります。
ポータブル電源の場合、容量に着目して価格を考えてしまいますが、充電方法や電池の種類、付加機能なども含めての価格設定になっています。比較をしながら「PowerArQ2」のメリットを見ていきたいと思います。
[st-mybox title=”5つの変更点” fontawesome=”” color=”#649f44″ bordercolor=”#649f44″ bgcolor=”#fff” borderwidth=”1″ borderradius=”5″ titleweight=””]
- AC出力が1口から2口に
- ワイヤレス充電に対応
- Type-C出力を搭載
- 急速充電可能なポートを1口から2口に増設
- LEDライトが120ルーメンから520ルーメンに
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「PowerArQ2」の容量は500Whと、626Whの「SmartTap PowerArQ」より162Wh少ないです。
そのかわり上記のような機能を付加。「ワイヤレス充電に対応」や「LEDライト」を除けば、5万円〜6万円台のポータブル電源では当たり前に付いている機能。特に「ポータブル電源業界最先端」というわけではないです。
災害対策に向いているのはどちら?
主にスマホなどのガジェットを充電したい方向け
PowerArQ2と競合ポータブル電源との比較
「PowerArQ2」を購入する際に比較対象になりそうなポータブル電源3種と比較してみました。価格や容量、ブランドの信頼感が近いものを選びました。
[st-mybox title=”競合ポータブル電源” fontawesome=”fa fa-commenting-o” color=”#649f44″ bordercolor=”#649f44″ bgcolor=”#fff” borderwidth=”1″ borderradius=”5″ titleweight=””]
[/st-mybox]
アイテム名 | 画像 | 価格 | 容量 | 定格出力 | 最大出力 | 重量 | 費用対容量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PowerArQ2 | ![]() | 59,800円 | 500Wh | 300W | 450W | 約7kg | 119.6円 |
フィリップス | ![]() | 69,911円 | 460Wh | 200W | 300W | 約5kg | 152.0円 |
JVCケンウッド | ![]() | 60,280円 | 518Wh | 500W | 1000W | 約6.1kg | 116.4円 |
suaoki | ![]() | 59,800円 | 500Wh | 300W | 600W | 約6.8kg | 119.6円 |
「フィリップス DLP8088NC」と比較
「フィリップス DLP8088NC」は、世界的なメーカーの「Philips(フィリップス)」が安全性を最優先して製造しているポータブル電源です。特徴としては、リチウムイオン電池の中ではもっとも安全性が高いと言われている「パナソニック製のリチウムイオン電池」を搭載。
「PowerArQ 2」と「フィリップス DLP8088NC」を比較してみましょう。
充電方式はほぼ同じ。共にワイヤレス充電があリます。
価格や容量、出力では「PowerArQ 2」の方が優れています。
メーカ保証は、スマートタップが2年間、フィリップスが1年間。カスタマーサービスはスマートタップの方が良さそうです。
フィリップスが優れている点は、Panasonic製のリチウムイオン電池を使用している点。あと管理画面が情報量が多く見やすいこと。
持ち手が革製だったり、収納袋など付属品がしっかりしている点もフィリップスのメリットです。
性能的には大きな相違はありませんが、付属品や使用電池の違いが価格に反映されています。
「JVCケンウッド BN-RB5」との比較
「JVCケンウッド BN-RB5」は、日本メーカーの「JVCケンウッド」とポータブル電源のトップブランド「Jackery(ジャクリ)」が協力して製造・販売しているモデルです。「Jackery tuned by JVC」というキャッチフレーズでシリーズ展開しています。
この「JVCケンウッド BN-RB5」は「PowerArQ 2」と価格はほぼ同じでありながら、容量・出力は上回っています。
「PowerArQ 2」に搭載されている「ワイヤレス充電・Type-C充電」はありませんが、ACコンセントは2口、USBは3口と必要十分な出力口を持っています。スマホなどへ高速充電するのは苦手で、高出力な家電を動かすのは得意、という位置付けです。
カスタマーサービスは、「JVCケンウッド BN-RB5」が優れています。スマートタップ社もポータブル電源業界ではトップレベルですが、さすが全国に拠点を持つJVCケンウッドは保証が手厚いです。2年間のメーカー保証は、JVCケンウッドもスマートタップも同じ。JVCケンウッドは「国内サービス拠点・全国家電量販店で受付サポート」という保証がつきます。
ポータブル電源は、今まで主にネットでしか買えませんでしたが、家電量販店でも購入・サポートが受けられるようになるんですね。よくわからないメーカーが売っていて、どれを買ったらいいかわからない状態から、やっとちゃんとしたアイテムとして認知度が上がっていきそうです。
[st-mybox title=”安心の国内保証” fontawesome=”fa fa-map” color=”#649f44″ bordercolor=”#649f44″ bgcolor=”#fff” borderwidth=”1″ borderradius=”5″ titleweight=””]
2年間のメーカー保証
国内サービス拠点・全国家電量販店で受付サポート
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「suaoki G500」との比較
おそらく4万円〜6万円台のもっとも競争の激しい価格帯で1、2を争う売れ筋商品である「suaoki G500」。価格と容量のバランスがいいですね。またセール価格になることも多いので手に入れやすいことも人気の一因だと思います。
「PowerArQ 2」とは価格・容量が同じ。
個人的にはブランドに対する信頼感がSmartTapの方が格段に上です。同じような価格・性能であれば、「PowerArQ 2」がおすすめ。