燕三条エリアといえば、近年ではアウトドア用品のメーカーが多い地域としても知られています。
スノーピークやキャプテンスタッグ、ユニフレーム、モチヅキなど、アウトドア用品を手掛ける多くのメーカーがこのエリアに本拠地を置いています。
三条市に本社がある主なアウトドアブランド
燕市に本社がある主なアウトドアブランド
- ユニフレーム (公式サイト)
調べていてびっくりしたのが「キャプテンスタッグ」を展開しているパール金属の売り上げが新潟県内ランキングで32位(2018年)。2018年の売上高が330億円。
スノーピークは新潟県内ランキングに入っていません。売上高は120億円。
アウトドア専門ショップ「WEST」もパール金属が経営しているそうです。
この記事では、「燕三条でのアウトドアブランドの歴史」「燕三条に関するニュース」などを記述していきます。
なぜアウトドアメーカーが燕三条に集中してるの?
では、なぜこうしたメーカーが燕三条に集中しているのでしょうか。
考えられる理由として、この地域が金属加工業の盛んな地域だからということが挙げられます。
三条市も燕市も、古くから鍛冶業が活発に行われてきました。この地域では、江戸時代の初めから農家の副業として和釘の製造が盛んに行われてきたのです。
新潟県三条市について
三条市では「三条鍛冶」と呼ばれる鍛冶専業の職人集団が形成されます。そして、会津から鉈や鋸の製法が伝わると、刃物の製造などで生計を立てるようになったのです。
それから二百年ほど後の明治の時代になると、三条の鍛冶は新たな局面を迎えます。
刃物の製造の研究者である岩崎航介により、科学的な製造方法が三条の鍛冶職人に伝えられたのです。
これにより、伝統的な手法だけでなく、科学的な製法をも取り入れた三条の刃物は高い評価を受けることとなり、現在では海外にもその名が広まっています。
三条市については「【ふるさと納税】キャプテンスタッグが返礼品 | 新潟県三条市」という記事で詳しく書いています。
新潟県燕市について
一方の燕市についても、「ものづくりのまち」として発展してきたという歴史があります。三条市と同じく和釘づくりが金属加工業のルーツですが、あちらは刃物や工具の製造が発達していったのに対し、燕市はヤスリや煙管といった製品が主に作られてきました。
しかし、これらの製品は明治以降その需要が減っていきます。
そこで燕市の職人たちが着手したのが、金属洋食器の製造でした。当時最先端の機械を導入し、作り上げた洋食器は戦前の日本においても高い評価を得ることとなり、戦争が激化するまで順調に売り上げを伸ばしていきます。
戦後になると、従来の金属洋食器に加えて、金属ハウスウェアの製造にも参入しました。これまで培ってきた金属加工技術を駆使したこちらの製品も世界的に高く評価され、さらなる知名度の向上に成功したのです。
さて、こうして培ってきた燕三条地域の高い金属加工技術は、さまざまな分野にも応用可能でした。
そのため、かつての職人たちが和釘から他の製品の製造へとシフトしていったように、戦後の金物製造業者たちも時代のニーズに合わせた「ものづくり」を行うこととなります。そのひとつがアウトドア・キャンプ用品でした。
例えばスノーピークもキャプテンスタッグも、いまではアウトドアブランドとして有名ですが、創業時からこうした製品を造っていたわけではありません。スノーピークは金物問屋として、キャプテンスタッグは金属製のキッチン用品を製造するメーカーとしてスタートしました。
金物問屋、キッチンメーカーからアウトドアメーカーへ
そんななか、登山やキャンプ、バーベキューなど、アウトドアに対する人々の関心は高まっていきます。
そこで、両会社はこの分野への参入を決意し、それぞれ試行錯誤を重ねながら多くの高品質な製品を作り上げました。その結果、日本全国のアウトドアファンから高い信頼を得ることに成功したのです。
これらのブランドの成功を機に、多くのアウトドア用品メーカーが燕三条地域で誕生しました。そして、それらの製品は総じて品質が高く、日本全国でも高い評価を得ています。
しかし、このような高品質の製品を実現できるのは、何百年にもわたって継承され、時と共に洗練されてきた燕三条地域の技術があってこそ。アイデアだけでは製品として結実させることはできないからです。
先進的かつ品質に優れた製品を造り出すためには、それに応える高度な技術も求められます。だからこそ、この地域にアウトドアメーカーが集中するのだと言えるでしょう。
【三条市の鋳物】【ツインバードの家電】新潟県燕市・三条市のふるさと納税
スノーピーク、ユニフレームを筆頭に多数のアウトドアメーカーを抱える燕三条地域。
昨年までは「Snow Peak Headquarters」のキャンプ場券が返礼品にありました。現在の返礼品の目玉は、「三条市の鋳物」や「ツインバードの家電」です。
寄付金は、燕市だと直江兼続資料館のPR、三条市だと燕三条ブランドの推進・海外展開などに使われます。
新潟県燕市のふるさと納税
20,000円の寄附でチョッパー付ハンディーブレンダー
35,000円の寄附でノンフライオーブン
35,000円の寄附でパンツプレス
35,000円の寄附でサイフォン式コーヒーメーカー
30,000円の寄附でHEPAフィルター付イオン発生器 AIR BOTTLE 2個セット
45,000円の寄附でミラーガラスフラット電子レンジ
60,000円の寄附でコードレススティック型クリーナー
90,000円の寄附で全自動コーヒーメーカー
新潟県三条市のふるさと納税

「三条ご当地黒いジンジャエール」とても美味しかったですよ!
18,000円の寄附で三条鍛冶エール(三条ご当地黒いジンジャエール)
20,000円の寄附でステンレス焚き火台(グリルセット)
20,000円の寄附で鋳物フライパン20cm ブラック
燕三条のアウトドアに関する話題
アウトドアグッズはなるべく日本製を購入するようにしています。
調理道具は圧倒的に燕三条製が多いです。
ここでは「燕三条に関する面白い記事」や「燕三条製のアウトドアグッズレビュー」をご紹介します。
- 【スノーピークでジカロテーブル・ヤエンストーブ・ヤエンストーブ・シェルフコンテナを開発した長妻さんのインタビュー】
情熱ある若者大陸 *snowpeak 長妻さん - 【燕市にあるユニフレーム fan マルチロースターというパンやお餅を焼くアウトドアグッズのレビュー】
【レビュー】fan マルチロースター(ユニフレーム)で美味しいパンを食べる【日本製】 - 【三条市にあるキャプテンスタッグ コーヒーミルのレビュー ポーレックスの半額ですが造りは負けてません!】
燕三条製の精巧な作り | キャプテンスタッグ 18-8ステンレスハンディーコーヒーミルS - 【ブログ主が2019年に購入したアウトドアグッズランキングです。キャプテンスタッグ製が多数入っています】
買ってよかったもの アウトドア・キャンプ・車中泊用品 【2019年版】
まとめ
様々な類似製品がある中で、購入する際の大きな理由が「日本製であること」。
アウトドアグッズも中華製が猛威を奮っています。品質も悪くないし、価格もお手頃。
同じように見えても、細部の作り込みやこだわりは全然違う。
やっぱり日本の製造業を応援する意味でも日本製を選びたい。
日本の地場産業を買い物で応援しつつ、日本中を旅したいと思っています。
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なぜアウトドアメーカーが燕三条に集中してるの?
新潟県三条市について
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金物問屋、キッチンメーカーからアウトドアメーカーへ
【三条市の鋳物】【ツインバードの家電】新潟県燕市・三条市のふるさと納税
新潟県燕市のふるさと納税
新潟県三条市のふるさと納税
燕三条のアウトドアに関する話題
以上、燕三条にアウトドアメーカーが多い理由【スノーピーク・ユニフレーム・キャプテンスタッグ・村の鍛冶屋・ベルモント】という話題でした。