「チクチクする」「洗濯の仕方がわからない」「耐久性が低そう」などなど。メリノウールを買う前は不安がたくさんありました。
特に、私は乾燥肌(アトピー気味)なので、ちくちくしたり、水分を吸収しすぎる素材が苦手です。暖かいアンダーウェアが欲しいけど、熱がこもってしまったりするとかゆみが起きてしまう。なかなか身体に合うアンダーウェアが見つかりませんでした。
化繊のアンダーウェアは苦手ということで天然素材の中から探してみることに。そこでメリノウール。メリノウールのアンダーウェアもいろいろなアウトドアブランドから商品が出ています。私が購入したのは、アイベックス(ibex)、KASK、アイスブレーカー、フォックスファイヤー、バーグハウス。
バーグハウスのメリノウールだけは何年も着ている定番になりました。他のメーカーは明確に違いが言えませんが、肌に合わなかった。かれこれ5年ほど愛用していますが、まだまだ現役。お手入れも簡単で、耐久性も抜群。汗冷えもせず、暖かい。冬場には最適なアンダーウェアです。
berghaus(バーグハウス) メリノウール 150 ロングスリーブ ZIP(好日山荘)
メリノウールの3つの特徴
メリノ種の羊の毛を使った糸をメリノウールといいます。
1.高い保温性と伸縮性
メリノウールは縮れていて毛が絡みあっているため空気の層ができる。そのため保温効果が高く伸縮性がある。
2.適度な吸湿性
水をはじく性質だが、湿気を吸収しコントロールする。汗冷えしにくい。繊維には、汗などの水蒸気を吸収すると熱を発生させる性質(吸湿発熱)があります。
3.復元力が強い
弾力性・回復力が強いため、型崩れしにくい。
ジオラインやブレスサーモとの違い
良くメリノウールと比較されるジオラインやブレスサーモ。どんな違いがあるのでしょうか。
ジオラインもブレスサーモもウールではありません。なぜ比較対象なのかというと「湿気は吸収するが水は弾く」という特性が同じだからです。汗冷えを防ぐアンダーウェア、ベースレイヤーという観点から見ると同じグループなんですね。
繊維には、汗などの水蒸気を吸収すると熱を発生させる性質(吸湿発熱)があります。この性質を生かして、ジオラインもブレスサーモも汗冷えを防ぎつつ、暖かい商品を開発。
さらに銀イオンを練り込んだりして、ウールと同じように防臭効果を持たせています。ウールは天然の防臭効果がありますね。
「速乾性」や「価格の安さ」を優先するならば、ジオラインやブレスサーモ。
「保温性」や「天然であること」を優先するならば、メリノウール製品。
薄手・厚手の暖かさ
メリノウール製品には数字が付いていることが多いです。アイベックスのウーリーズ100とか。この数字は、単位面積当たりの重さを表しています。同じ素材を使っていれば、単位面積当たりの重さが多いほど厚みが増します。
・メリノウール100%(150g/m2)薄手・・・オールシーズン快適な薄手のアイテム
・メリノウール100%(200g/m2)中厚手・・・秋口から春先まで、山では通年活躍する中厚のアイテム
・メリノウール100%(250g/m2)厚手・・・寒い季節に暖かい厚手のアイテム
メリノウールの洗い方
1.洗濯タグをチェックします(私のバーグハウスには付いてませんでしたので写真はなし)。
2.金属部分が生地を傷めてしまうのでジッパーはすべて閉める。
3.皮脂の汚れが付いている部分の汚れを落とすため裏返しにする。
4.洗濯用のネットに入れる。
5.丁寧に手早く、手洗いする。私は普通に洗濯機で洗っています。
洗剤はシーズン中は一般的な洗剤(無添加 お肌のための洗濯用液体せっけん )。ゴールデンウィークあたりには出番が終わりになるのでグランジャーズで丁寧に洗って衣装ケースにしまいます。
グランジャーズは、ウェア1着に対してキャップ1杯(50ml)使用します。内容量は300ml(1080円)。洗濯一回あたり180円かかってしまうので、シーズンの最初と最後だけ使っています。
ウール製品は虫に食われることが多いようなので、天然杉成分配合のグランジャーズを使って虫食い防止。
メリノウール 150 ロングスリーブ ZIP 写真レビュー
襟は低めなので重ね着にちょうどいいです。右胸についている白いものは「バーグハウス」のロゴマークです。圧着シールなので時が経つとはがれてしまいます。
かなり薄手のメリノウール。この薄さでも暖かく快適です。
表地。五年間、洗濯をたくさんしましたが毛玉も毛羽立ちもありません。耐久性が高いですね。
ジッパーが小さいのですが、掴みやすく動きもスムーズです。
ジッパーの部分に裏地があるのでひやっとすることもありません。
山で引っ掛けてしまい、少しだけ破れました。シェルを着ていれば防げましたね。
Mサイズで197g。圧縮すればペットボトルくらいの大きさに収まります。サイズ感としては、パタゴニアのR1ジャケットやフーディニのアルファフーディと同じです。バーグハウスのMサイズでユニクロのLサイズくらい。ぴったり目に着ています。
裏地の縫い目。しっかりしている分、少し身体に触れる部分は気になります。
まとめ
インナーなのでブランドにこだわらなければ、安いし着心地もいいのでおすすめできるメリノウールです。好日山荘でセールになることが多いので、そのときに購入できればコスパもいいです。
肌の弱い方は化繊が入っている下着よりは天然の素材のほうがダメージがないと思いますよ。
[st_af name=”barghause_sale”]