「キャンプをやってみたいけど何を揃えればいいか分からない」という初心者の方へ。この記事では最初に必要な道具と、慣れてから買い足す順番を整理して解説します。
最低限必要なのは、テント・寝袋・マット・調理道具・照明の5カテゴリです。これさえあれば初めての宿泊キャンプは乗り越えられます。ただし、キャンプのスタイル(日帰り/泊まり/車中泊)によって必要なものは大きく変わります。
なお、キャンプの基本的な知識についてはキャンプとは何か?初心者が押さえるべき基礎知識も参考にしてください。
キャンプスタイル別:必要なものの違い
まず「どのキャンプをするか」で必要な道具が変わります。
| スタイル | 特徴 | 追加で必要なもの |
|---|---|---|
| デイキャンプ(日帰り) | 宿泊なし。夕方には帰る | 寝袋・テント不要。タープあれば十分 |
| 宿泊キャンプ | テントで1泊以上 | テント・寝袋・マット必須 |
| 車中泊 | 車の中で宿泊 | フラットマット・遮光カーテンなど車専用グッズ |
日帰りのデイキャンプから始めるなら持ち物は大幅に減ります。詳しくはデイキャンプの持ち物リスト【2026年版】をご覧ください。
車の中で寝る車中泊については車中泊のやり方【2026年版】初心者が最初にやることで詳しく解説しています。
初心者が最初にそろえる道具(宿泊キャンプ基準)
宿泊キャンプを前提に、優先度の高い順に整理します。
① テント(シェルター)
寝る場所を作る最重要アイテムです。初心者にはワンポールテントやドームテントが設営しやすくておすすめ。1〜2人用で30,000〜60,000円が目安です。
- 購入前に「定員-1名」で選ぶ:2人なら3人用が快適
- フライシート付き(前室あり)のタイプを選ぶと雨対策になる
- 耐水圧1,500mm以上を目安にする(詳しくは耐水圧とは?)
② 寝袋(シュラフ)
寒さ対策の要です。キャンプ場の最低気温より快適温度が低いものを選びます。春〜秋なら快適温度5〜10℃対応のもので対応できます。
- 温度表記(快適温度・限界温度)の読み方は寝袋の温度表記とは?快適温度・限界温度の違いと季節別の選び方を参照
- 初心者は封筒型(マミー型より扱いやすい)がおすすめ。5,000〜15,000円。
③ マット(グラウンドパッド)
地面の冷気と凸凹を遮断する「体の土台」です。マットなしで寝ると体が痛くなります。
- 断熱性の指標はR値。春〜秋ならR値2以上が目安(詳しくはキャンプマットのR値とは?)
- インフレーターマット(自動膨張式)は収納しやすく初心者向き。詳しくはインフレーターマットとは?
- 価格目安:3,000〜15,000円
④ グランドシート
テントの下に敷く防水シートです。地面の湿気がテントの床から染み込むのを防ぎます。テント購入時に専用品が出ている場合はそちらを使うのが確実です(詳しくはグランドシートとは?)。
⑤ 照明(ランタン)
夜のキャンプサイトは真っ暗です。テント内と外の2灯体制が快適です。
- LEDランタン(メインライト):2,000〜6,000円
- ヘッドライト:両手が使えて設営・就寝前に便利。1,000〜3,000円
⑥ 調理道具
最低限はシングルバーナー+クッカー(鍋)があれば湯を沸かして食事ができます。
- バーナー:SOTO・Primusなどが定番。3,000〜8,000円
- クッカー(鍋セット):アルミ製かステンレス製。2,000〜6,000円
- ガス缶(OD缶またはCB缶):バーナーの規格に合わせて購入
⑦ テーブル・チェア
食事・調理の快適さに直結します。ローチェア+ローテーブルの組み合わせが初心者には定番です。
⑧ タープ(任意だが雨の日に助かる)
タープはテントの上に張る大きな屋根です。雨の日の調理や食事スペースを確保できます。なくても始められますが、2回目以降は欲しくなる道具です(詳しくはタープとは?テントと組み合わせて使う基礎知識)。
スタイル別の持ち物リスト
デイキャンプ(日帰り)の持ち物
宿泊しないので荷物は最小限です。テントや寝袋は不要です。
- タープまたはワンタッチテント(日陥け)
- ペグ・ハンマー
- チェア・テーブル
- バーナーまたはBBQグリル
- クッカー・食器
- クーラーボックスまたは保冷バッグ
- ゴミ袋・ウェットティッシュ
- 日焼け止め・虫よけ
詳しいリストはデイキャンプの持ち物リスト【2026年版】をご覧ください。
宿泊キャンプの持ち物(1泊2日の基本)
| カテゴリ | アイテム | 目安価格 |
|---|---|---|
| シェルター | テント(本体+フライ) | 30,000〜60,000円 |
| シェルター | グランドシート | 2,000〜5,000円 |
| 寝具 | 寝袋(シュラフ) | 5,000〜15,000円 |
| 寝具 | マット(グラウンドパッド) | 3,000〜15,000円 |
| 照明 | LEDランタン | 2,000〜6,000円 |
| 照明 | ヘッドライト | 1,000〜3,000円 |
| 調理 | バーナー+ガス缶 | 3,000〜8,000円 |
| 調理 | クッカー(鍋セット) | 2,000〜6,000円 |
| 食事 | 食器・カトラリー・カップ | 1,500〜3,000円 |
| 家具 | チェア×人数分 | 2,000〜8,000円/脚 |
| 家具 | テーブル | 3,000〜10,000円 |
| テント固定 | ペグ・ハンマー | 2,000〜5,000円 |
| 生活 | ゴミ袋・洗剤・スポンジ | 500円以下 |
| 生活 | タオル・着替え(翌日分) | — |
| 生活 | 洗面用具・トイレットペーパー | — |
| 安全 | 救急セット・絆創膏 | 500〜1,000円 |
| 安全 | 虫よけスプレー・日焼け止め | 各500〜1,500円 |
車中泊の持ち物
テントは不要ですが、車内での快適な睡眠のための専用グッズが必要になります。
- 車内用フラットマット(凸凹を均す)
- 遮光カーテンまたはシェード(目隠し+断熱)
- 寝袋またはブランケット
- ポータブル電源(電気製品を使う場合)
- 換気グッズ(虫を入れずに窓を少し開けるための網戸)
車中泊の始め方については車中泊のやり方【2026年版】初心者が最初にやることで詳しく解説しています。また、ポータブル電源の選び方は車中泊 ポータブル電源 おすすめ【2026年版】をご覧ください。
初心者が失敗しやすい道具選び
テント:安すぎるものは避ける
1万円以下の激安テントは、縫い目の防水処理が甘く雨でテント内が濡れることがあります。初心者こそ有名ブランドの2〜3万円台のエントリーモデルを選ぶのが安全です。
寝袋:快適温度を信用しすぎない
表記されている快適温度はあくまでも目安です。山のキャンプ場は夏でも夜間は10℃以下になることがあります。余裕を持って「想定最低気温-5℃」の寝袋を選ぶと失敗しにくいです。限界温度については寝袋の限界温度とは?を参照してください。
ペグ:付属のアルミペグは使わない
テントに付属しているアルミ製ペグは柔らかく、硬い地面では曲がります。スチールペグに買い替えると設営が格段に楽になります。詳しくはペグとは?キャンプで使うペグの種類と特徴をご覧ください。
焚き火台:直火は禁止のキャンプ場が多い
焚き火をしたい場合は、必ず焚き火台を用意してください。地面への直火はほとんどのキャンプ場で禁止されています。詳しくは焚き火台とは?キャンプで使う火台の基礎知識を確認してください。
荷物の量:最初は少なく、後から増やす
初めてのキャンプは「必要最低限」で行くのがコツです。持ちすぎると設営・撤収だけで疲れてしまいます。快適グッズは2回目以降に少しずつ追加していくのが失敗しないやり方です。
道具を買い足す順番のおすすめ
初回キャンプ後に「次に欲しいもの」を選ぶときの参考にしてください。
- まず揃える(初回必須):テント・寝袋・マット・ランタン・バーナー・クッカー・ペグ・ハンマー
- 2回目に追加:タープ、スチールペグ(付属品の交換)、焚き火台
- 慣れてきたら:コット(野外ベッド)、チェアのグレードアップ、ダッチオーブン
- スタイルに応じて:ソロ用コンパクトギア、ファミリー向け大型テント、寒冷地対応寝袋
初心者向けチェックリスト(宿泊キャンプ1泊2日)
出発前に確認してください。
【必須】寝る場所・寝具
- ☐ テント(本体・フライシート・ポール・付属ペグ)
- ☐ グランドシート
- ☐ 寝袋
- ☐ マット
- ☐ ペグ(スチール推奨)+ハンマー
【必須】明かり
- ☐ LEDランタン(サイト用)
- ☐ ヘッドライト(個人用)
【必須】調理・食事
- ☐ バーナー+ガス缶
- ☐ クッカー(鍋・フライパン)
- ☐ 食器・カトラリー・カップ
- ☐ クーラーボックスまたは保冷バッグ
- ☐ 食材・飲料水
- ☐ 着火剤・ライター(BBQや焚き火をする場合)
【必須】生活・安全
- ☐ ゴミ袋(複数枚)
- ☐ ウェットティッシュ・除菌シート
- ☐ タオル・洗面用具
- ☐ 着替え(翌日分+汚れ用)
- ☐ 救急セット(絆創膏・消毒液)
- ☐ 虫よけスプレー
- ☐ 日焼け止め
- ☐ スマートフォン・モバイルバッテリー
【任意】快適グッズ
- ☐ チェア(人数分)
- ☐ テーブル
- ☐ タープ
- ☐ 焚き火台・耐熱グローブ
- ☐ 折りたたみコンテナ(荷物まとめ用)
まとめ
キャンプ初心者の持ち物の基本は「テント・寝袋・マット・照明・調理道具」の5カテゴリです。最初から全部揃える必要はなく、レンタルを活用して必要なものを少しずつ分かっていくのが賢い始め方です。
キャンプスタイルによって必要なものが大きく変わるので、まず「日帰りか泊まりか」「テントか車中泊か」を決めてから道具を選びましょう。
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