コンパクトカーで車中泊する場合に問題になるのが電力。車中泊グッズではマット、目隠しの次くらいに重要です。キャンピングカーにすればなんの問題もなくなるのでしょうね。
エンジンをかけ続けることなく携帯の充電をしたり、扇風機を回したり、電気毛布を使ったり。
いままで、さまざまな小型バッテリーを買ってきました。太陽光パネルも買いました。そしてやっとたどり着いたのがAnker PowerHouse。この商品はほぼ完璧。
用途にもよりますが一週間くらいの車中泊ならばAnker PowerHouseで事足りると思います。シガーソケットからの充電、ソーラーパネルでの充電も可能なので、つねに電源がある状態が保てます。
購入に至るまでに悩んだ点、どのくらいの容量でどれだけ充電できるのか?充電する方法、車で充電できるのか?他にも競合バッテリーはあるのか?などに関して書いてみたいと思います。
東日本大震災の時、電気不足で苦しんだので、あらゆる人におすすめしたいアイテムです。スマホの電池がいつまでも充電できるだけで、状況は全然異なってきます。
最後に購入しなくてもお試しで使えるレンタルもご紹介しています。参考になれば幸いです。
Anker PowerHouseのレビュー
Anker PowerHouseのレビューというほどではないですが使用感や使用画像などをご紹介。
フィットシャトルの場合はタイヤハウスの後ろがちょうどいい設置スペースになっています。寝ている時も足に当たらずデッドスペースも潰せます。バッテリーの上に滑り止めシートを敷いておくとコップなどが置けてなにげに便利。
18リッターのスノーピーク/フロストパックソフトクーラーと並べた感じ。Anker PowerHouse単体で見ると大きく見えますが、こうして比べてみるとそうでもないですね。
サイズは横200×高さ145×奥行き165mm。重さは4.2kg。
この大きさだとキャンプでテント内に置いても気になりませんね。
フィットシャトルの車内に置いてもまったく邪魔ではないです。ちなみにマットはEXPEDのSIM LITE3.8という商品。長さが182cmあります。フィットシャトルはフルフラットにすると180cm以上になります。
ビデオカメラを充電しているところ。電池残量がわかりやすいです。
Anker PowerHouseは車で充電できました
車で充電できれば、いちいち充電のたびに車外に出すこともなく便利ですよね。シガーソケットから直接だと充電できません。ソーラーパネルで発電するのもロマンがあり、やってみたいところですがなかなかハードルが高いです。
一番簡単なのはインバーターを使うこと! シガーソケットにインバーターを差し込み、コンセントから電源をとれば走行中に充電をすることができます。
インバーターの仕組みや走行中の充電に関しては、【車中泊】電気毛布も使えるおすすめコンセント セルスター/インバーター HG-150という記事にしましたので、よろしければご覧ください。
ご紹介しているカーインバーターは、「セルスター DC/ACインバーター HG-150/12V DC12V専用」です。2,000円台で買えるシガーソケットをコンセントに変換するアイテムです。
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【2018/2/4追記】suaoki ソーラーチャージャー 60W ソーラーパネルを購入。試しにソーラーパネルでスマホを充電してみました。結論から言うと、ソーラーパネルからじかに充電できました。
ソーラーパネルとポータブル電源を繋げるだけで充電が始まります。初心者でも簡単でした。
詳しくは、「【車中泊】anker powerhouseをソーラーパネルで充電(suaoki 60W)」という記事に書いています。
使っているソーラーパネルは、「suaoki ソーラーチャージャー 60W」です。
Anker純正のソーラーパネルは、「Anker PowerPort Solar 60」です。Anker PowerHouseがソーラー充電できます。
Anker PowerHouseの容量・スペック
電力の容量はWhやらVやらAなどよくわかんない表記。わたしはこういうの苦手なんでさっぱりわかりません。なのでちょっと調べてみました。参考文献は、「独立型太陽光発電と家庭蓄電―停電・アウトドア対応」です。小学生が読んでもわかるように丁寧に書かれています。
※この項目は間違いがあるかもしれないのでご自分でも調べた方がいいと思います。とにかくあほなんで、私。書いているうちに混乱してきて結局よくわからなかったです。
容量 :14.4V / 434Wh
入力 :DC 16.8V / 7.5A
出力 :DC出力:12V / 10A
AC出力:110V / 1.09A
USB出力:5V / 6A(各ポート最大2.4A)参照:Anker公式サイト
容量
14.4Vは電圧。リチウムバッテリー市場では一般的なサイズ。電池1本3.6Vを4本直列したものです。18Vもインパクトドライバーなどでは使われているようです。
次の434Wh(ワットアワー)はなんでしょう。
Wh = 電力(W) × 時間(h)、つまり電力と時間の積算です。
例えば、アマゾンプライムデーで購入したHUAWEI/P9LITEで計算をしてみます。
バッテリー定格容量: 3000mAh/11.46Whと表記されています。単純計算すると37回くらいは充電できる。毎日充電しても一ヶ月は保ってしまいますね。
仕事に使っているモバイルバッテリーAnker PowerCore 10000ですと38WhなのでHUAWEI/P9LITEが3.3回充電できます。日常的にはこれくらいで十分ですね。
入力
DC 16.8V / 7.5Aと書いてありますがこれまたわかりません。
家庭のコンセントから充電するのは可能。
車のシガーソケットからの入力もインバーターを使えば可能。
ソーラーパネルも相性が良ければ充電が可能。
空の状態から満タンにするのに8時間くらいかかりました。
大事な点として、「充電中は出力できません」。
出力
出力は使用機器を見極めるのに大事ですね。
使用する機器のアンペア数を調べて電流が足りるものを使う。足りない場合は動かないということみたいです。
だいたいワット数が書いてあるみたいなので、それを使用電圧で割るとアンペアが出ます。例えば10W÷DC12V=0.83A
DC出力:12V / 10A(シガーソケット)・・・例えば車中泊で使われることの多いENGEL エンゲル冷凍冷蔵庫 ポータブルSシリーズ DC電源 容量14L MD14F-DだとDC12V/2.8Aなので余裕を持って動かすことが出来ます。アイドリングをしなくても使えるのは便利ですね。
Wh÷出力ボルト(DC12VかAC110V)=Ah。434WhのPowerHouseは12V36Ahのバッテリー。
エンゲル冷蔵庫(2.8A)だと12時間くらい使える計算になります。ロスもあるみたいなのでこの数字通りにはいかないと思います。
私が使っているなかぎし 電気ひざ掛け毛布は55W。4.6Wになるので8時間くらいは使える計算ですね。
Anker PowerHouseで電気毛布を一晩使える!膝掛けなんで足しかカバーしませんが。足先が寒いので、全身暖める必要もないかな、と。
AC出力:110V / 1.09A(コンセント型)・・・家庭用のコンセントが100V。ほぼ同じ規格ということなのでしょうかね。
USB出力:5V / 6A(各ポート最大2.4A)
ポータブル電源に関する専門用語をまとめました。
ポータブルバッテリーで車載用冷蔵冷凍庫や電気毛布も使えます!
アンカー パワーハウスは正弦波なので、だいたいの電化製品が使えます。当然、電気毛布も使えますよ。ポータブル電源には、出力波形が「正弦波のもの」と「矩形波のもの」があります。
家電を使うために知っておきたい「矩形波と正弦波」
「矩形波(くけいは)」か「正弦波(せいげんは)」のどちらの出力波形を選択するか?
どんな電化製品が使いたいかによって選ぶ商品が変わります。
上の波形になっているものが正弦波、下のでこぼこになっているものが矩形波。
正弦波は出力が安定しているので、モーターを使うような精密な電気製品(電子レンジ・冷蔵庫・医療機器・炊飯器など)を使用する際に選びます。
矩形波は、パソコンやスマホ、タブレット、モバイルバッテリーの充電などに適しています。
電気毛布が使えます
私が使っている「なかぎし 電気ひざ掛け毛布」は、ほんとに膝にかかるサイズ。これでも十分暖かいです。
温度調節を「中(約36度)」にして10分間使ったところ、バッテリーを2%ほど消費しました。
60分だと12%くらい。少し余裕を見て、満充電の状態から8時間くらいは使えそうです。車中泊している間は大丈夫そうですね。
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Bonarca 車載用 冷蔵冷凍庫が使えます
アマゾンや楽天で評価の高い「Bonarca 車載用 冷蔵冷凍庫 15リッター」を使っています。電源はシガーソケットとAC(コンセント)でとるタイプ。
シガーソケットで電力を供給。
AC(コンセント)で電力を供給。
効率的にはシガーソケットのほうが良いそうです。「Bonarca 車載用 冷蔵冷凍庫15L」の消費電力は40W。Anker PowerHouseの容量は434wh。実際に使えるのは80%くらいと言われているので、350whが実容量と考えて計算します。
350wh(ワット時)÷40W(ワット)=8.7h(時間)
控えめに考えて8.7時間くらい使えます。車が動いている時はシガーソケットから電力をとればいいので、ポータブル電源で電力供給するのは夜など車停車時のみ。そう考えると実用的ですね。
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Anker PowerHouseの競合ポータブル電源との比較表(価格・容量・Whあたりの単価)
「スマートタップ パワーアーク」「LACITA エナーボックス」「Suaoki G500」と比較をしてみました。
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ポータブルバッテリーおすすめ4種の比較記事を書きました
アマゾンのレビューなどでも評価が高く、カスタマーサービスも優れていて人気のある400Wh以上のポータブル電源「スマートタップ パワーアーク」「アンカー パワーハウス」「LACITA エナーボックス」「Suaoki G500」を比較しました。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#c4e3cb” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]各ポータブル電源を一言で表すと…[/st-minihukidashi]
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- スマートタップ パワーアーク…とにかく大容量
- アンカー パワーハウス…安全性とカスタマーサービスNo.1
- LACITA エナーボックス…三元系リチウムポリマー電池を使用
- Suaoki G500…最も高い出力の600W(瞬間最大)
[/st-square-checkbox]
ポータブルバッテリー選びに迷っている方はよかったら参考にして下さい。
【大容量ポータブル電源4種比較】車中泊に電源が欲しい!2019年おすすめはAnker?
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Anker PowerHouseの価格変動
PowerHouseの価格変動は激しいです。基本的にAmazonでAnkerDirectが販売しているものを購入するといいと思います。他の業者は定価より高く販売していることがあります。
Anker製品はAnkerDirectのみが正規販売店です。
アンカーパワーハウスの定価は49,980円。
ヨドバシカメラやビックカメラは55,500円くらいで販売して5,500円分ポイント還元をしています。何の意味があるのかな?変な業者から買うよりはこちらの方が安心ですね。
アマゾンのイベント、プライムデーやタイムサービスなどで安くなることがあります。その時に買うのが一番お得だと思います。
2017年7月10日(月)18:00~7月11日(火)に行なわれたプライムデーでは25%OFFで登場していましたよ。
2017年12月11日限定サイバーマンデー特選セールでは、なんと30%OFFで登場!でした。
2019年のプライムデーでも25%オフで登場。だいたいセール期間中の最後のほうに出てきます。そして1時間くらいで完売。当ブログでいつも速報しているのでセールの時期はチェックして下さいね。
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[st-mybox title=”安く買うポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]アンカー パワーハウスはアンカージャパンから購入できます。
セール時(サイバーマンデー・プライムデー)はアマゾンが最も安いです。
楽天ポイントを集めている方は、5・0の付く日に買うとポイントが多くもらえますね。
アンカージャパン公式サイトはたまにクーポンが出ます。だいたい10%オフ。
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アンカーパワーハウスのレンタルもあります
5万円と高価なので、口コミやレビューだけで買うのも恐い方もいらっしゃると思います。そういった方にレンタルで使い勝手を試してみるサービスをおすすめします。
「Rentio」というサービスでパワーハウスのレンタルを扱っています。GoPro(ゴープロ)、RICOH THETA(リコー シータ)、DJI OSMO等の最新ガジェットから、 ダイソンやルンバ、ケルヒャー高圧洗浄機、防水カメラも格安価格でレンタルできます。
夏休みの一時期だけ、キャンプの時だけしか使わない、という方にもレンタルがおすすめです。
3泊4日で4,980円です。+500円で4泊5日に伸ばせます。
貸出時、返送時ともに送料無料。安心の補償プランが無料でついています。
夕方の17時までに注文すると、次の日には届きます。最終日の24時までにコンビニへ届ければOKなのでぎりぎりまで使えます。期間中に返さないといけないCDのレンタルとは違い、期間を丸々使えます。
旅行やキャンプの時だけ使いたいならばレンタルのほうがメンテナンスもしなくて良いので楽ですね。
まとめ
車中泊・キャンプグッズとして、災害対策グッズとして、普段使いにおすすめできるアイテムです。
東日本大震災の時、3日ほど停電状態で過ごしました。乾電池も売り切れ、簡易のソーラー充電器があったので、スマホで情報を得ることができました。電波が弱かったのかTwitterしか出来ませんでしたが。乾電池を備蓄するのもいいですが、このPowerHouse一台あれば、3日くらいは安心な気持ちになると思います。
もしも「失敗したな」と思ってもメルカリで売れますから、そんなに損はしないと思います。
車中泊はもちろん、キャンプで音楽を聴いたり、ライトを付けたり、用途はたくさんあります。一家に一台あるとなにかと便利で安心ですよ。日本中、自然災害が起きていて、どこに住んでいても危険があります。Ankerではなくてもいいので、心の底から「一家に一台」ポータブル電源を準備して頂きたいな、と思っています。
参考になれば幸いです。
以上、【車中泊】Anker PowerHouseを購入する時に悩んだ点をレビューにという話題でした。
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