Arc’teryx(アークテリクス)のBeta SL Hybrid Jacket(ベータ エスエル ハイブリッド ジャケット)は、ゴアテックスを使用したレインウェアです。
アークテリクスには、用途が似たモデルに「Beta SL Jacket」「ZETA SL JACKET」があります。 今回購入した「Beta SL Hybrid Jacket」はカタログ落ちの噂もあるモデル。今買うならニューモデルの「Zeta SL Jacket」の方が良さそうなものですが、あえて「Beta SL Hybrid Jacket」を選びました。
「Beta SL Hybrid Jacket」「Beta SL Jacket」「Zeta SL Jacket」の3モデルを比較しながらレビューしていきます。「Beta SL Hybrid Jacket」を選んだ最大の理由はベンチレーションがあることでした。街着や登山に快適なアークテリクスのジャケットを探している方向けの記事になります。
アークテリクスのゴアテックスジャケットで何を選んだらいいのかさっぱりわからない方は「【アークテリクス】ゴアテックスジャケットの選び方」という記事がおすすめです。
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おすすめのゴアテックスジャケット
Arc’teryx Beta SL Hybrid Jacket Men’s (モデル番号 23705)
Beta SL Hybrid Jacketは、アークテリクス公式サイトや店舗、ショッピングモールのアークテリクス取扱店で購入できます。私は、「軽井沢アウトレット サロモン アークテリクス」で購入しました。定価は50,000円+税。アウトレットなので30%オフでした。
【アウトレット】アウトドアブランドが豊富 軽井沢・プリンスショッピングプラザ
主な特徴は、「超軽量」「防水性・防風性が高い」「コンパクトで軽いゴアテックスPACLITEを使用しつつ、磨耗しやすい部分をC-Knitで補強」「大型ベンチレーションあり」。
税込価格 | メンズ:54,000円 レディース:51,840円 |
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サイズ展開 | メンズ:XS,S, M, L, XL, XXL レディース:XS, S, M, L, XL |
重量 | メンズ360g レディース:300g |
生地 | N42p ゴアテックス素材にゴアテックス C-ニット裏地テクノロジーを採用 PACLITEプラス 製品技術を使用したN40r ゴアテックス生地 |
モデル番号 | メンズ:23705 レディース:23704 |
ベータ SL ハイブリッド ジャケット ウィメンズ(アークテリクス公式サイト)
ベータ SL ハイブリット ジャケット メンズ(アークテリクス公式サイト)
Beta SL Hybrid Jacketのサイズ感
Beta SL Hybrid Jacketのサイズ感について。
好みのフィット感や用途によってもぴったりサイズは異なってくると思います。また、身長と体重だけで適切なサイズは選べないのですが目安になれば。ここでは一般的なサイズ感をレビューなどから集めてみました。
まずは、私のパターンから。174cm,72kg,まあまあ筋肉質です。「Beta SL Hybrid Jacket」はMサイズを購入しました。アークテリクス製品はすべてMサイズを選んでいます。Lサイズでもボディは大丈夫なのですが腕が長過ぎでした。Mサイズの場合、Tシャツ(ベースレイヤー)+薄手のフリース(ミッドレイヤー)を中に着込んでぴったり。
ここからは、REIなどのレビューからサイズ感をまとめました。
レディースのサイズ感
- 157.4cm/45.3kgでXSサイズ
- 165.0cm/56.1kgでSサイズ
- 162.5cm/52.1kgでMサイズ
- 170.0cm/65.7kgでMサイズ
- 162.5cm/58.9kgでMサイズ
- 167.6cm/61.0kgでMサイズ
- 160.0cm/63.5kgでMサイズ(ちょっときつい)
メンズのサイズ感
- 177.8cm/74.8kgでSサイズ
- 172.5cm/68.1kgでMサイズ
- 178.0cm/68.1kgでMサイズ
- 170.5cm/82.0kgでLサイズ
- 190.0cm/82.0kgでLサイズ
Beta SL Hybrid Jacketの特徴をレビューや評価から捉えてみる
デメリットはポケットのジッパーが防水性が低いこと、メリットは生地やベンチレーションのおかげで雨でも汗をかいても快適なこと。
主なデメリット
まずデメリットから。アークテリクス公式サイトのレビューでたくさん指摘されているのが「ポケットのジッパーが防水ではないこと」です。
ジッパー素材はWaterTight™ Zipper。公式サイトにも以下のような注意が書かれています。
注意:WaterTight™ ジッパーは水をはじきますが、完全な防水ではありません。湿気によりダメージを受けることがあるので、ポケットに物を入れたままにしておかないで下さい
さらにポケット内はゴアテックスにより防水なので水がたまってしまうことがあるようです。「ポケット内にスマホを入れておくと安心」みたいな褒めているレビューもあるので、完全に欠陥とは言えないですね。使い方の問題もありそう。アークテリクスのさらに高額なジャケットもポケットにはWaterTight™ Zipperを使用しています。
主なメリット
- 通常の条件下、例えば旅行や街着のために軽量の防風性と防雨性が欲しいときに最適なジャケットといえる。
- 脇の下と背中上部と肩のC-ニット裏地はウェア内の結露を軽減するのを助けて、ジャケットの内側を汗で濡れているように感じさせません。
- 適切なベースレイヤーを着用すればシェルジャケットとしては最高レベルの通気性・透湿性を得られる。
- 信じられないほど効果的な撥水。いったん屋内に入ると、素早く振ってすべての水を拭き取れます。
「Beta SL Hybrid Jacket」と「Zeta SL Jacket」の比較
表の左側が「Beta SL Hybrid Jacket」、右側が「Zeta SL Jacket」である比較表です。「Zeta SL Jacket」は「Beta SL Jacket」の後継モデルと言われています。
[st-mybox title=”「Beta SL Hybrid Jacket」と「Zeta SL Jacket」の違い” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#4d5aaf” bordercolor=”#4d5aaf” bgcolor=”#ebf6f7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 価格
- 重量
- 想定される用途
- 耐久度
- ヘルメットの対応
- ベンチレーション
- フロントジッパーの耐水性
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違い① 価格
まず、大きく異なるのが「価格」。20%(10,800円)ほど「ベータSLハイブリッドジャケット」のほうが高いです。全面ゴアテックスパックライトの「ゼータSLジャケット」のほうが材料費や工賃が安いのでしょう。
違い② 重量
次が重量。「ベータSLハイブリッドジャケット」はベンチレーションと3レイヤーになっている部分があるので、その分重くなっています。
違い③ 想定される用途
「ベータSLハイブリッドジャケット」の用途は「全天候」、「ゼータSLジャケット」の用途は「ハイキング・トレッキング」。
「ベータSLハイブリッドジャケット」のほうが活動の幅が広くなっています。「ゼータSLジャケット」は、軽い登山や街着などがメインでしょうか。「ゼータSLジャケット」は、ヘルメットに対応していないので本格的な登山には不向きだと思います。転倒・滑落の際にヘルメットのあるなしは生命に関わりますからね。
違い④ 耐久度
まずは摩擦への耐久度。「Beta SL Hybrid Jacket」は肩や脇などザックで摩耗しやすい部分を3レイヤーにしています。「Zeta SL Jacket」は2レイヤーのみ。街着ならどちらでも寿命は変わらないと思います。
違い⑤ ヘルメットの対応
「Beta SL Hybrid Jacket」はヘルメット対応。「Zeta SL Jacket」はヘルメット非対応。
違い⑥ ベンチレーションの有無
「Beta SL Hybrid Jacket」は脇に33cmのベンチレーションあり。「Zeta SL Jacket」はベンチレーションなし。いくら透湿性が高いゴアテックスだとしても、ベンチレーションの換気能力にはかないません。
違い⑦ フロントジッパーの耐水性
「Beta SL Hybrid Jacket」のフロントジッパーは「WaterTight Vislon」。「Zeta SL Jacket」のフロントジッパーは「WaterTight」。「Beta SL Hybrid Jacket」に使われている「WaterTight Vislon」のほうが耐水性が高いと言われています。
Beta SL Hybrid Jacketの写真レビュー
カラーはRigel(25468)というブルー系。サイズはメンズのM。
WaterTight™ Zipper
WaterTight™ Zipperを使用したポケット。コイル状のジッパーの歯がナイロン生地のテープに固定された形。ナイロンでジッパーを覆っているので、普通の雨ならば水浸しになるとは思えないです。
脇にあるベンチレーション。こちらもWaterTight™ Zipperが使われています。ベンチレーションの長さは33cm。ウェア内がこもってきたら、ガバッと開けて換気が出来ます。
WaterTight™ Vislonジッパー
フロントジッパーは「WaterTight™ Vislon」。こちらはWaterTightでもVislon(ビズロン)ジッパーを使用しているので、防水性が高いです。防水性が必要な部分と必要ない部分でしっかり素材を変えているんですね。
ビズロンジッパーとコイルジッパーの違いは以下の記事が参考になりました。
How to Choose the Right Zipper
ゴアテックス素材の使い分け
上の画像で、比較的シルバーっぽい部分がC-ニットバッカー素材。灰色の部分がゴアテックスパックライト素材。
肩や脇、ベンチレーション部分など劣化しやすい部分を3層にすることで補強しています。
アークテリクスの店員さんと話していて、もっとも強調されていたのはこの補強部分です。ザックを背負った状態では、ベータSLより格段に製品寿命が伸びるとのことでした。
街着に限れば、あまり重要な点ではないかもしれません。
色も素材で若干異なります。縫い目の丈夫がCニット。下がパックライト。
細部
手首はベルクロ式です。
ウエスト周りは2カ所で絞れるようになっています。
胸部分のアークテリクスマークは圧着です。
偽物ではなく本物を少しお得に買う方法
Beta SL Hybrid Jacketは、アークテリクス公式サイトや店舗、ショッピングモールのアークテリクス取扱店で購入できます。最も安全・お得に購入する方法は、アークテリクス公式アウトレット。全国で3カ所(土岐プレミアム・アウトレット、三井アウトレットパーク木更津、軽井沢プリンスショッピングプラザ)あります。軽井沢プリンスショッピングプラザは品揃えも良いし、店員さんも親切ですよ。
【アウトレット】アウトドアブランドが豊富 軽井沢・プリンスショッピングプラザ
そうはいっても、そう簡単に行けない方も多いと思います。そのような場合は、楽天市場の中で正規代理店をしっかり選ぶのがおすすめです。
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セールの時期はお得です。
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【まとめ】無雪期トレッキングやタウンユースにおすすめ
ベータSLハイブリッドジャケット、最大のメリットは防水でありながらベンチレーションで換気が出来る点です。
ベータSLジャケットもかっこいいですが、秋口から冬くらいしか出番がないと思います。梅雨時期はいくら透湿性が高いからといって蒸れる。
その点、ベンチレーションを備えたベータSLハイブリッドジャケットなら、暑くなってきたら「ガバッと換気」すれば一気にこもった熱を放出できます。
トレッキングをする方はなおさらベータSLハイブリッドジャケット。防風性・防水性・透湿性・換気能力をバランスよく兼ね備えている。ザックで摩耗しやすい部分もしっかり補強。初期投資は若干かかりますが、長く使えるゴアテックスジャケットです。
以上、アークテリクスのジャケット「ベータ SL ハイブリッド ジャケット」の特徴や写真をブログレビューという話題でした。
この記事で紹介した商品
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