海外出張のビジネスマンや海外バックパッカー、車中泊旅をしている方に好評な「トラベルマルチクッカー(ヤザワコーポレーション)」を購入しました。
主な目的は、出張中の炊飯、車中泊旅行での調理です。
仕事の関係で、長期のホテル住まいをしています。外食やコンビニご飯にも飽きてきて「部屋で調理をしてみようか」と電気で加熱できる器具を探してみたところ、トラベルマルチクッカーが目に留まりました。
調べてみると、ポータブル電源を使って車中泊旅行で使っている方、海外で日本のお米が食べたくて使っている方など、わりと普及しているアイテムみたいでびっくりしました。
結論的には、炊飯やスープ作り、鍋物などじっくり温めていく料理には向いています。お湯を沸かしたり、ラーメンを作ったりといったことには向いていないと思います。
- 部屋でガスが使えない
- 米だけ炊ければいい
- 燃料が電気しかない
こんな状況ならば、とてもおすすめできるアイテムです。
「トラベルクッカー」ではなく、車中泊やツーリング用のクッカーをお探しの方は「【ツーリング・車中泊におすすめ】ご飯もコーヒーも | サーモスタック クッカーコンボ SOD-521」でどうぞ。
トラベルマルチクッカーの口コミや評価
多くの人々から購入されているだけに、この製品には数多くの評価、レビューも寄せられています。
当然、このなかには高い評価だけでなく低い評価もありますから、これらを確認していくことで、優れている点のほか、問題点や使用するうえで注意しておくべき点なども見えてきます。
そこでここからは、ユーザーから寄せられている多数の評価をまとめ、「ヤザワ トラベルマルチクッカー」の長所や短所を確認していきましょう。
「ヤザワ トラベルマルチクッカー」は、ユーザーからの評価も概ね良好です。Amazonには多くの購入者からのレビューが送られていますが、このうちの2/3ほどが星4つ以上という評価を与えています。
最も評価されているのは海外でも使用できるという点
なかでも評価されている点は、海外でも使用できるという点です。
日本と海外では供給される電力の電圧が異なりますから、国内で使用することを前提に作られた電気製品は使用することができません。無理に使おうとすれば、その機器は壊れてしまう恐れが高いでしょう。
しかし、「ヤザワ トラベルマルチクッカー」は海外の高い電圧でも使用できるよう設計されています。そのため、海外出張や旅行の際に使用しているユーザーが多いようです。日本国内での使用が可能であるという点も強みのひとつです。
この製品は、国内向けの100~130Vと海外向けの220~240Vの二種類の電圧に対応しており、電圧を切り替えることで国内外の双方で使用することが可能となります。
アウトドアや車中泊での使用に向いている
ポータブル電源につなげて利用することもできるため、車中泊やキャンプで使っているという方も多く見受けられます。アウトドアや車中泊での使用報告が多いのは、使い勝手の良さが評価されている証でもあります。
実際、コンパクトなサイズであるため、収納も簡単だったという声が多くあると同時に、ラーメンやパスタを作ったという報告、さらには炊飯も可能だったという声もあるなど、幅広い使い方ができることが証明されています。
ポータブル電源だと300W以上の出力が必要になります。一番のおすすめは「LACITA エナーボックス」です。400Wの出力で容量も444Whなのでトラベルクッカーを1時間くらい使えます。
自動停止装置で安心
さらに、高温になると自動で停止する機能が搭載されている点も特徴のひとつです。後述するように、この機能については否定的な意見もありますが、故障を予防する働きがあるため、安心して使えるとの声もあります。
とにかく安い
お手ごろな価格についても、魅力のひとつとなっています。
国内と海外の両方で使用できるクッカーながら、2700円程度で販売されていますから、コストパフォーマンスの高さに満足している方も多いようです。
ちょっと重いかも
その一方で、「ヤザワ トラベルマルチクッカー」には問題点や注意点も指摘されています。まず目立っているのは重さについての指摘です。コンパクトなサイズについては評価するユーザーが多いのものの、思ったより重いといった声も少なからずあります。
旅行中やアウトドアなどの場面では、重い製品は移動の際に大きな負担となりがちですから、マイナスポイントとして考える方が多いのも納得です。
火力が弱いかも
また、性能について不満を感じている方もいるようです。湯沸しや調理に時間がかかったというレビューがいくつか寄せられています。ただし、これらの事例は電圧の切り替えを行っていなかったことが原因という可能性もあります。
実際、海外向けの220~240V設定のまま国内で使用した結果、調理や湯沸しに時間がかかったというケースも報告されています。電圧の切り替えは手動で行うものですから、環境にあった電圧に設定できているかを使用前に確認しておきましょう。
自動停止装置に不満
上記の通り、高温時に自動停止となる機能についても批判的な意見が寄せられています。調理している最中にも関わらず停止してしまったという事例が多いことに加え、その場合は再点火できるようになるまで時間がかかることから、不満を感じている方は多いようです。
初期不良や臭いの発生
さらに、初期不良や故障の報告もあります。問題なく使用できているというユーザーも多い一方で、使用してから数カ月で壊れてしまったという報告も多く、なかには一回で使えなくなったという声も寄せられています。
このほか、容器にキズがあったという体験談もしばしば見られます。また、加熱する際に独特の臭いや煙が生じたとのレビューもありますから、使用する際は念のため注意が必要でしょう。臭いは確かにしますね。あんまり気にならないけど。
トラベルマルチクッカーのレビュー
トラベルマルチクッカーのスペック
商品コンセプトとして、「そばやラーメンをゆでる」「レトルトを温める」「お米を炊く」「カレーなどを煮込む」といったことが想定されています。
100V〜130V、または220V〜240Vでの使用が可能です。
日本は100Vです。
世界各国のV数は以下のリンク(世界の電源・電圧)から確認できます。
コンセントの変換表です。この商品は日本で使うためのAプラグです。
旅先によってプラグを変換プラグを購入します。
2,000円くらいで「海外旅行変換プラグ BF・A・C・Oタイプ」を買えば、世界中で日本の家電が使えるようです。
箱には、「収納袋」「説明書・保証書」「本体」が入っています。
トラベルマルチクッカーの写真レビュー
アルミの鍋、ふた、食器になるプラ皿、火力になる電熱器の四点。
ふたの裏にはスプーンとフォーク。調理には使いやすいですが、食べる時は他のものを用意した方がいいです。
ふたは、アルミ鍋、プラ皿ともにぴったり。
収納はアルミ鍋の中にぴったり。アルミ鍋(7.6cm×15.5cm×15.5cm)の大きさが最大値になります。
電熱器はシンプル。
コンセントに差し込むと電源が入ります。コンセントを抜くと電源が切れます。
オンオフのスイッチがないのでコンセントの抜き差しで行ないます。
温度調整もできません。
電圧切り替えスイッチ。10円玉で簡単に動きます。
商品到着時は、「220V〜240V」に入っていました。国内で使うので「100V〜130V」に変更してから使い始めます。
コンセントに差し込むと、「ヒーター高温注意」というシールの下の赤い電灯がつきます。
アルミ鍋はサッポロ一番みそラーメンがぴったり。ほんと袋ラーメンを作るためのアイテムみたい。
電熱器とアルミ鍋はある程度の凹凸で安定感があります。
アルミ鍋とふたで1kg弱。なかなか重いですね。
トラベルマルチクッカーでラーメンをつくってみる
あんまり美味しそうではありませんがサッポロ一番味噌ラーメンです。
水を湧かすところからはじめて15分ほどかかりました。
ラーメンを作る時は付属品のアルミクッカーではなく、チタンクッカーのほうがいいですね。熱伝導率が悪いのでクッカーのまま食べられます。
トラベルマルチクッカーで炊飯をする
玄米を炊いてみました。一時間ほど水につけてから炊飯。だいたい15分加熱して10分ほど蒸らします。普通に炊飯器と同じように炊けましたよ。
おでんを温める
あんまり美味しそうに写っていませんがおでんです。ローソンなどに売っている袋入りのおでん。一番いい使い方はこういった温めながら、のんびり食べていくタイプのものだと思います。車中泊でおでんたべると美味しいんですよね。
トラベルマルチクッカーが使えるポータブル電源
私が使っているポータブル電源「PowerHouse」「PowerHouse 200」はどちらも出力が100Wまでなのでトラベルクッカーが使えません。
300W以上の出力があるポータブル電源が必要になります。
一番のおすすめは「LACITA エナーボックス」です。
400Wの出力で容量も444Whなのでトラベルクッカーを1時間くらい使えます。
444Wh×0.8(少しムダが出るので)÷300W=1時間
【車中泊】安全性・高出力・日本人によるCS | エナーボックス LACITA
米を炊くにもいくつか方法があります
トラベルマルチクッカーでお米を炊いてみました。
ほかにも、車中泊やホテル暮らし、キャンプで使えそうな炊飯道具を比べてみました。
- タケルくん
- エスビットとメスティン
- SOTOのシングルバーナー
結果的に、ホテル暮らし、海外旅行ならば「トラベルマルチクッカー」が、【重さ・価格・使える場面の多さ】で優れていると思い、購入しました。
キャンプや登山であれば、「エスビット+メスティン」「SOTOのシングルバーナー」が良いと思います。車中泊だけだったらタケルくんかな。
詳しい炊き方は「トラベルマルチクッカーとサーモスタッククッカーコンボでご飯を炊く」という記事でどうぞ。SOTOのサーモスタッククッカーコンボというクッカーで簡単に炊飯できます。
トラベルマルチクッカーとサーモスタッククッカーコンボでご飯を炊く
まとめ
手頃な価格ながら日本と海外の両方で使用でき、収納性にも優れていることから、多くの方々が高い評価を与えています。
お湯を沸かすのは遅い。焼き料理はなかなか難しい。スープや炊飯、温めは得意。すごく使い勝手がいいというわけではないです。
海外旅行される方は絶賛されていますが、国内だけでの使用であれば、ほかの選択肢がいっぱいありますね。私は火が使えないホテル暮らしなので、とても重宝しています。
なんだかんだ、「エスビット+メスティン」や「SOTOのシングルバーナー」ってシンプルで安くて使いやすい。
ぜんぜんおすすめになっていませんが、「出張で使いたい」「海外旅行で使いたい」なんて方にはおすすめできます。3,000円以下ですからコスパは素晴らしいです。
以上、【車中泊】炊飯ならトラベルマルチクッカー | エスビットやタケルくん、SOTOと比較という話題でした。