ショーラーのソフトシェルが欲しい人は多いですよね。
個人的にはずっと欲しかった商品。欲しい商品を雑誌で見ると切り抜いてノートに張る。ノートに保存したものはだいたい手に入るという不思議さ。
Peaksか何かの雑誌の切り抜き。カラファテの中根さんおすすめの商品だった、確か。
基本はインシュレーションの上に。アプローチだったらベースレイヤーの上に着る。登りのときはほぼこれを着倒している。何度も言うが、着心地が最高。撥水性もかなり高い。
アルパインスタートフーディの概要
ファースト&ライトを追求するミニマリストのためのショーラー®ソフトシェル製の超軽量ジャケット。霧や小雨など状況で耐候性を発揮します。内部チェストポケットに収納して携行することができます。
引用元: ロストアロー
最もベストな使用用途としてはドライコンディションでハードに動く時、寒い季節のランや夏のクライミングなど透湿性が活かされるアクティビティです。携帯性と軽量性が評価されているみたいですね。

ソフトシェルとは
スイスのschoeller社が自社製生地を使用したジャケットをソフトシェルというカテゴリーで売りだしたのが最初。schoellerを使っていればソフトシェルと呼んでいたみたい。現在はschoeller社はTrademarkを取得しなかったので、ハードシェルとの比較でソフトシェルと呼ばれているような感じがします。使用者の意図が明確ではないため、メリットとデメリットが判然としないカテゴリーとなっている。
アルパインスタートフーディのデメリットとして考えられること
- 防水性に期待するとがっかりする
降水の可能性が高い時は、ハードシェルまたはポーラテック・パワーシールド・プロを使用したパタゴニア/ナイフリッジジャケット、ブラックダイヤモンド/ドーンパトロールジャケットを選択したほうが良いと思います。また、OutdoorGEARLABによると、lightweight rain jacketを上に着用することによってハードシェル的な使い方をすることもあるようです。
- 劣化や毛羽立ちが起きる
海外だとマルチピッチクライミングに使用する人が主なので耐久性は高そう。
- 防風性だけを求めるなら重い
防風性だけならパタゴニア/フーディニジャケットやウィンドストッパーを使用したジャケットの方が適している。
アルパインスタートフーディのメリットと思うこと
- 透湿性が非常に高い
他のシェルではべたつきを残すような状況、例えばクロスカントリースキー、ランニングのような発汗量の多いアクティビティに向いている
- ショーラーを使用しているため伸縮性が高い
- 他のソフトシェルよりは軽量
- Arc’teryx/Gamma MX Hoody、Outdoor Research/Ferrosi Hoodyとの機能比較表
OutdoorGEARLABで製品を比較することができるので作成してみました。
青い丸が付いているところが得点の高いところです。
Gamma MX Hoodyとの比較でアルパインスタートフーディが優れているのは、透湿性と軽さですね。防水性とかっこよさは完敗。
7.4oz(210g)なのでArc’teryx/Gamma MX Hoody(595g)、Outdoor Research/Ferrosi Hoody(377g)より軽量。
Ferrosi Hoodyとは性能的には拮抗しているかな、という感じ。
スコーミッシュフーディやフーディニジャケットとの比較
手に取りやすい、かつ競合商品となりやすいアークテリクスのスコーミッシュフーディー、パタゴニアのフーディニジャケットとの比較。Wild1でも同じエリアに展示されていましたのでウィンドジャケット的なカテゴリーと認識されているんでしょうね。
伸び具合
アルパインスタートフーディ>スコーミッシュフーディー>フーディニジャケット
アルパインスタートフーディがダントツです。フーディニジャケットは伸縮性はほぼなし。
肌触りはスコーミッシュフーディが一番さらさらしていて気持ちがいい。
サイズ感
フーディニジャケット>スコーミッシュフーディー>アルパインスタートフーディ
サイズ感はとても個人差があると思います。
私の場合は肩幅が広く腹囲がメタボ。
スコーミッシュフーディーはお腹の部分がシュッとしているのできつく感じます。
フーディニジャケットは胸の部分の幅のままお腹まであるので緩い感じ。
アルパインスタートフーディーはフーディニジャケットほど緩くはありませんが、ストレッチが効くのできつく感じません。
すべてMサイズがジャストサイズ。ユニクロだとLサイズです。
わかりにくいですが、アルパインスタートフーディの下にパタゴニア/フーディニジャケットがあります。どちらもMサイズ。肩幅、胸囲、着丈はほぼ同じ。お尻の裾の長さと腕の長さがかなり差があります。フーディニジャケットの方が長い。
フードも結構しっかりしています。スコーミッシュはもっとしっかりした感じ。
アルパインスタートフーディの評価
日本語のサイトだと情報が乏しいので、参照として本家のHPからアルパインスタートフーディの口コミを抜き出してみました。一応、学生時代にブリティッシュコロンビア大学(カナダ)へ短期留学しました。でも英訳は苦手なので間違ってるかもしれませんm(._.*)m
- フーディニジャケットよりストレッチ、耐久性が高い
- とても透湿性が高いです。霧雨くらいなら水滴が玉になって撥水します。春スキーに最適
- すべてのシーズンで活躍してます。
- 初めて手に取ったときはあまりの薄さにタフだとは思えないほどだった
- 涼しい時季のランニングと暖かい時季のスキーのために買いました。
- とても軽く、小さくパッキングできます。透湿性と防風性のバランスが良い
- とても素晴らしいジャケット。チェストポケットに収納してハーネスにとりつけられてパーフェクト
- ハードシェルでクライミングするのが嫌いです。アルパインスタートフーディは身体の邪魔をしないので好んでいる。10度以下の時は必ず着用しています。
軽量で透湿性が高く防風性もそれなりにある、そして着心地がよい、というのが多いレビューでしょうか。
アルパインスタートフーディを購入してみて感じたこと
二年間悩み続けて、ついに購入!気に入ったものを使い倒す傾向があるので、安いから買っておこうというのはないです。とにかく考えて調べて納得したら購入する。
購入後、さっそくいつもトレーニングしている山(800m)に走りに行ってきました。インナーはパタゴニアのナイン・トレイルズ・シャツです。気温は15度。普段はロングTだけで走るが、今回は実験なのでアルパインスタートフーディを着っぱなしで一時間のラン。
とにかく蒸気が出てるみたいに透湿性が高いです。e-ventよりも高いように感じます。また腕を動かしやすいので上半身が疲れませんね。身体が汗でべたべたすることはなかったです。真冬でもトレランならこの組み合わせで行けそうな感じ。
質感も肌に触れた感じも素晴らしいと思います。質実剛健で大好きなギアになりそうです。
アルパインスタートフーディはおすすめソフトシェルです!
本当にソフトシェルらしいソフトシェルです。道具としてはエッジの効いた最高水準のウェアだと思います。シンプルで頑丈、着心地の良さ、すべてが長い時間を共にしたいとおもえるギア。耐久性と重さはトレードオフだと思うので、「軽さ」よりも「耐久性」を求める方にはおすすめできるソフトシェルです。また、シンプルなだけに汎用性が高いため、出番も多くなると思うので愛着も湧いてくるでしょう。

スペインのアウトドアショップ「trekk inn」で13,000円くらいで購入できます。ほぼセールにならないアルパインスタートフーディをもっとも安く購入できます。だいたい1週間くらいで日本に到着します。世界最大規模のアウトドアショップなので安心なサイト。
Black Diamond Alpine Start Hoody
以上、アルパインスタートフーディ/ブラックダイヤモンド(Alpine Start Hoody/Black Diamond)の簡単なレビューでした。