コンパクトカー(フィットシャトル)で車中泊を始めて7年。だいぶ、車中泊に使うアイテムが固定されてきたのでリスト化しました。
「コンパクトカーで車中泊をしている」、または「これから車中泊を始める方」にも参考になるといいな、と思っています。
キャンピングカーと違い、コンパクトカーでの車中泊は空間的な制約が大きいです。とにかく狭い。この点を、DIY的な工夫や車中泊グッズ選びで快適にしていくところにも面白みがありますね。
車中泊に必要なもの、あると便利なものをご紹介します。「しっかりと眠る」「電源を確保する」「おいしく飲食」「快適に過ごす・情報を得る」「危機管理」「災害対策」の6つのカテゴリーにわけてあります。
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しっかりと眠る〜眠れないと旅が楽しめない
車中泊というくらいなので、一番の目的はしっかりと眠ること。登山の前泊、遠出をして途中で宿代わりに車中泊。翌日の行動のために車中泊するので、疲れがとれないと意味がないですよね。
しっかりと眠るためには、「段差をなくす」「暗くする」「暑さ寒さ対策」「安全対策」「防音」などが大事になってきます。
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目隠し用マルチシェード
車中泊で、「安全にしっかりと眠る」ために最も大事なアイテムが窓の目隠し用マルチシェードです。
「外の電灯で寝られない」「トラブルに遭わないように防犯したい(特に女性)」「寒さ対策・暑さ対策をしたい」といった問題をある程度解決してくれます。
フロントは自作シェード、リアは既製品のマルチシェードを使っています。既製品のマルチシェードは、「アイズアールブイ」さんのものを使っています。国産品で6年以上使っても劣化なし!後部座席は一年中付けっぱなしです。
フィットシャトルに限らず、ほぼ全車種専用のマルチシェードを自社で生産・出荷しています。
→ 作る時間のない方・質のいいものを購入したい方⇒ 【車中泊】寒さ・暑さ対策、トラブル回避に 窓の目隠しマルチシェード
→ DIYで作る方⇒ 【車中泊】簡単!目隠し(シェード)を銀マットで自作 格安2000円
マットレス
まず、荷台をフラットにしたら「キャプテンスタッグのキャンプマット(140×217cm)」を敷きます。車の形状に合わせてカットするといいです。水分をこぼしても車に汚れが付かなくて安心。
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その上に、「サーマレストのマットレス」を10年くらい使っていました。登山との併用で使っているので、パンクはしないまでもさすがに劣化が気になってきました。
最近、「東京西川 AIR ポータブル ストレッチマット」を使い始めました。サッカーのカズ選手や大リーグの大谷翔平選手が使っているそうです。
ちょっと高いのですが、寝心地は抜群です。スポーツ選手が遠征に持っていけるように設計されているので、疲れがしっかり取れる上にコンパクト。もちろん自宅でも使えます。
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「東京西川 AIR ポータブル ストレッチマット」は、「買ってよかったもの アウトドア・キャンプ・車中泊用品 【2019年版】」で11位でした。
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寝袋
冬場は「スーパースノートレック1500 -15度(イスカ)」と「クロスベース ブレスサーモ 車中泊用寝袋(西川)」を使っています。
春先や秋口は「クロスベース ブレスサーモ 車中泊用寝袋(西川)」だけで十分快適です。
「スーパースノートレック1500 -15度(イスカ)」は、マイナス15℃の中で車中泊したことがないのでわかりませんが、氷点下くらいなら薄手のフリースで眠ることが出来ます(個人差があります)。
化繊ダウンなのでかさばるのが難点。
コインランドリーで洗うことが出来る点が特大メリット。10年近く使っていますが、まだまだ劣化もしてないので現役です。
次に「クロスベース ブレスサーモ 車中泊用寝袋(西川)」は、布団の西川が作っている車中泊用の寝袋です。
寝袋というには薄いのですが、ブレスサーモを使っているので暖かみがあります。あまりによくて5つも買ってしまうほど気に入っています。
2つ買うと連結することができます。肌掛けとして家庭でも使えます。常時、車に乗せておくと災害対策に。一年中活躍するコスパの高い寝袋です。
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「クロスベース ブレスサーモ 車中泊用寝袋(西川)」は、「買ってよかったもの アウトドア・キャンプ・車中泊用品 【2019年版】」で3位でした。
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最近は、Naturehikeなど中国のメーカーも高品質で低価格のシュラフを販売しているので、役割に応じて買い揃えていくのもいいですね。
冬は電気毛布・夏は扇風機
ポータブル電源を所有していることが前提になってしまいますが、電気毛布は冬の車中泊で大活躍です。およそ消費電力40Wなので400Whのポータブル電源を使うと10時間ほど使えます。
→ 【レビュー】洗える電気毛布を冬の車中泊・キャンプに | 消費電力も電気代もお得
扇風機は「コールマン ライト CPX6テントファンLEDライト付」を使っています。羽根の部分が柔らかい素材でできているので、子どもやペットが怪我をする心配がない点がメリットです。
アウトドアウェア
車中泊で寝る時は、アウトドアウェアが便利です。家にいる時とは違い、トイレに行くときに人目に触れてしまいますからね。
寝袋に入る時は、フリースなど発熱するもので寝ると暖まりやすいです。熱をこもらせるタイプの服は寝袋が暖まらず、いつまでも寒いまま。おすすめはパタゴニアやアークテリクスのウェア。
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電源を確保する
電源を持ち続けるには、「ポータブル電源を常備する」「ソーラーパネルを常備する」「車のエネルギーを電力に変える」の3通りの方法があります。
[st-mybox title=”電源確保の必需品” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#649f44″ bordercolor=”#649f44″ bgcolor=”#FFF” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
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ポータブル電源
ポータブル電源とは、その名称が示すとおり、持ち運び可能な電源のこと。自宅等であらかじめ充電しておくことで、電力の供給を受けられない場所でもスマホの充電やパソコンなどが使用できるようになります。
大容量・高規格のポータブル電源だと、ドライヤーや電子レンジが使えるものも出てきました。例えば、「EFDELTA/イーエフデルタ(レビュー)」など。
最近では災害への備えとして購入するケースも多いようです。地震や大雨などの天災が起こると停電の可能性も高まりますから。
スマホやLEDライトなど充電する必要な物が増えているので、ポータブルバッテリーは車中泊の必需品。
車中泊で一番使っているポータブル電源は、「Anker PowerHouse200」です。
真夏以外は車に載せたまま。走行中にシガーソケットから充電をし、夜はポータブル電源からiPadやノートPCの充電をするという使い方。
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「Anker PowerHouse200」は、「買ってよかったもの アウトドア・キャンプ・車中泊用品 【2019年版】」で1位でした。
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→ 【車中泊】Anker Powerhouse 200のレビューとQ&A | 高速充電が最大のメリット
もっと大容量なポータブル電源が必要な方は、「【2020年度版】大容量ポータブル電源 比較表とレビューまとめ」を読んでいただけると参考になると思います。
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カーインバーター
「カーインバーター」は、シガーソケットに差してACコンセントに変換するものです。
つまり、直流12Vの電流を一般家庭で使われている交流100Vに変換する装置。
シガーソケットにはヒューズがついていて容量以上の電力は取り出せません。
普通車はだいたい15A(アンペア)なので、12V×15Aで180Wまでの電力を取り出せます。
コンセントの形で180Wまでの家電が使えるということですね。
デメリットはエンジンをかけている時しか使えないという点です。
メリットはガソリンを電力に変えられること。エンジンをかけて車に設置したカーインバーターから電源をとることにより、ガソリンがある限り電気を供給できます。
2019年9月6日に起きた北海道全域295万戸を襲った大停電「ブラックアウト」。最長で約2日間停電が続きました。この時、セイコーマートは車のエンジンをかけて、電力不足を乗り切りました。
ブラックアウト(大停電)に備えて 安心コードで北海道流セコマ方式
また、運転している間に先ほどご紹介した「ポータブル電源」に電力を貯めておけば、運転を停止した後も電気が使えます。
→ 【車中泊】電気毛布・冷蔵庫も使えるおすすめコンセント セルスター/インバーター HG-150
ソーラーパネル
スマホを充電するために使っています。車の屋根につけるのは、ちょっと難しそうなので、道の駅で遊んでいる間に屋根の上に載せて充電しています。
60Wだとスマホやタブレットを充電するのが関の山です。
→ 【車中泊】anker powerhouseをソーラーパネルで充電(suaoki 60W)
ポータブル電源をソーラーパネルで充電するには100Wくらいの出力がないと実用的ではないと思いました。
おいしく飲食〜節約と健康
[st-mybox title=”調理のための必需品” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#649f44″ bordercolor=”#649f44″ bgcolor=”#FFF” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
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ガスバーナー・ストーブ
燃料はどこでも手に入るCB缶(カセットガスボンベ)を使っています。コンビニでもスーパーでも100均でも手に入るので便利ですね。
車中泊はもちろん、災害時にも頼りになります。
ストーブは「SOTO ST-310」を愛用しています。
火力が安定していて、安定感がある、壊れない。
炊飯やお湯を沸かしたり、お肉を焼いたりする分には十分な性能。
→ 【レビュー】車中泊にも災害対策にも SOTO(ソト)のバーナー STー310
クーラーボックス・冷蔵冷凍庫
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鍋・お皿・コップなどのカトラリー
まずは鍋やクッカーから。わたしのおすすめは「サーモスタック クッカーコンボ SOD-521」。クッカーがサイズと素材を変えて3種スタッキングされています。これだけでラーメンからコーヒーまで作れてしまう。
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コップはダイネックス。
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その他、調理に便利なもの
- 防臭袋
- 山専ボトル
快適に過ごす・情報を得る
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VOD(動画配信サービス)
Kindle Unlimited
SIMフリースマホと格安SIM
LEDライト
車内灯を常時付けていることはできないのでLEDライトは必須です。
手元が明るいのは当然のこと、「光量の調整が自由にできること」「文字が読める灯り方をすること」「乾電池式ではなく充電式であること」を重要視して選びました。
→ 【レビュー】車中泊・キャンプでの読書に LEDランタン AUKEY LT-ST23
危機管理
車のトラブルはせっかくの旅が台無しになってしまうのでできる限り避けたい。でも、旅行中になぜか起こるんですよね。いらいらして家族と喧嘩になったり。予想されるトラブルに備えておくことで少しでも不快なことを減らすことができます。
もっとも大事なことは、肝心の緊急事態にちゃんと使えること。
ジャンプスターターもドライブレコーダーも信頼性の高いAnker製品を選んでいます。他の中華メーカーと較べると高いですが、結果的にかかる費用や時間を考えるとコストパフォーマンスの高い備品になります。トラブルに負けず楽しいドライブを!
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ジャンプスターター
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ドライブレコーダー
事故の現場が写っていなければ、なんの意味もない商品なので信頼しているAnkerを選びました。
設置時間は20分くらい。昼間はもちろん、夜間もしっかり写ります。
アプリを使うとSDカードを取り出さずに映像を確認できるので便利。
JAF
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災害対策
3.11の東日本大震災で被災してから、「車中泊で使える=災害に強い」アイテムを揃えるようになりました。
コンパクトカーという限られた狭い空間で快適に過ごすスキルは、「災害時に生き延びる」、「少しでも快適な避難生活を送る」ときにとても有益です。
ここでは、これまでの車中泊生活・被災地生活で有益だったアイテムをご紹介します。ちなみにわたしは震災復興の仕事に10年ほど関わっています。水害や地震被害が起きた場所に赴き、災害対策本部などの立ち上げやボランティアさんのマネージメントをしています。
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飲料水
水はなんでもいいと思います。「2L×9本」で箱売りしています。一人当たり一箱あると安心できますよ。
長期保存できる水もあります。うちが備蓄しているのは、「カムイワッカ麗水【15年保存水】」です。災害が起きてから水を探し求める必要がなくなります。
保存食
ここでは火力を使わなくてもいい食品をご紹介します。
【井村屋 えいようかん】
1本あたり100円で購入できます。5年間保存できるので定期的に入れ替えをしておけば安心。保存用なので甘みが抑えられていて、喉が渇きにくいのが良いポイント。難点は災害が起きるまでに食べてしまうことですね。
【江崎グリコ ビスコ 保存缶】
【大塚製薬 カロリーメイト ロングライフ3年・長期保存非常食】
【非常・携帯用サクマ式ドロップス】
保存期間は5年です。
【尾西食品 長期保存対応 携帯おにぎり】
登山をする方は常備しているかもしれませんね。
にぎらずに食べられるおにぎりです。当然、お湯で作ったほうが美味しいですが、火力を使わずに水だけで食べることができます。甘いものもいいですが、お米を食べるとほっとします。五年保存です。
非常用トイレ
使わないで済めば一番良いアイテム。水が止まってしまうとトイレが使えなくなるので一応持っておくと安心です。
この「BOS(ボス)」という会社の袋は本当に臭いません。わんこのうんち袋も作ってるのですが、車内に入れても平気なくらいニオイが外に出ないです。
驚異の防臭袋 BOS (ボス) 非常用 トイレ セット【凝固剤、汚物袋、BOSの3点セット】 (50回分)
まとめ
このページは役に立つアイテムを手に入れたら、随時追加していくコンテンツです。
もっとまとまった情報が欲しい方は「別冊ランドネ アウトドアで防災BOOK」という本がとても良かったのでおすすめします。女性向けのアウトドア雑誌ランドネの別冊。本書の始まりは以下の言葉でした。
「災害」は、人間の都合で生み出された言葉であり、
私たちが愛してやまない、自然現象の一種なのです。
日々暮らす日本列島。この美しい舞台が、
何億年もの地球の歴史のなかで育まれてきた歴史に目を向けること。
成り立ちをもっと知りたいと興味をもつこと。
これから先、どんなエネルギをもちうるのか、想像力を働かせること。
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以上、【コンパクトカー】実際に使っているおすすめ車中泊グッズまとめ【災害対策にも!】という話題でした。